「工場で働いたことがないけど、ライン工の仕事って実際どうなんだろう…?」
ライン工の求人情報を見ていると、待遇が結構良いものが多いですよね。
なので、ライン工の仕事に応募しようか検討中の方もいることでしょう。
ただ、工場で実際に働いたことがないと、どのような仕事なのか不安になるかと思います。
でも、安心してください。
実際、「誰でもできる仕事」だからこそ、経歴・年齢・性別不問で募集がかかっているんです。
というわけでこの記事では、ライン工がどのような仕事なのか、また、適している人・適していない人の特徴についても解説していきましょう。
ライン工とは
ライン工とは、いわゆる「製造工場でのライン作業員」のことです。
「流れ作業」と言ってもいいかもしれません。
製品や部品が自分の工程に一つずつ流れてくるので、それに対して加工したり、部品を取り付けたりする作業を行います。
また、手を動かす作業だけでなく、機械操作を行う工程も多いです。
ライン工場の種類
ただ一言にライン作業といっても、職種やメーカー、担当する工程によって仕事内容は大きく異なります。
たとえば、ライン工場には次のような職種があります。
- 自動車関連(車体、部品)
- 精密機械(カメラ、パソコン、プリンターなど)
- 産業機械
- 宅配物の梱包ライン
- 食品加工
- 化粧品
ひとつの製品を作るにも無数の工程がありますが、製造業を例に挙げると次のような作業があります。
一方、食品加工や化粧品の工場などでは、ただ材料を詰めたり、商品を梱包したり、また検品などの作業もあります。
本当にさまざまな工程がありますが、共通しているのは「決まった一連の作業を繰り返す」という点です。
ライン工のメリット・デメリット
それでは、ライン工(ライン作業)について、さらに掘り下げて見ていきましょう。
メリット
ライン作業のメリットは、以下のとおりです。
- 単純作業の繰り返しだから意外と楽
- 慣れればほとんど頭を使わない
- コミュニケーションが苦手でもOK
- 未経験でも採用されやすい
- 求人がたくさんある
- 大手製造業なら月収30万円以上、年収400万円以上稼げる
ライン作業は一連の動きをずっと繰り返すだけなので、慣れてくると体もどんどん楽になります。
特別なスキルも必要ないため、採用率が高く、求人も豊富にあるのがメリットです。
私みたいなおっちょこちょいでも、作業は3週間くらいで慣れました。
また、自動車メーカーや部品メーカーなど、待遇の良い会社を選べばライン工でもかなり稼げます!
デメリット
一方、ライン作業のデメリットは以下のとおりです。
- ずっと立ち仕事
- 単純作業でつまらない
- 慣れてくると眠気が襲う
- 前後の人と作業スピードが合わないことがある
- 食品や油など、匂いが生理的に受け付けないことも
- 夜勤で生活が不規則になる
- 仕事中はコミュニケーションが極端に少ない
単純作業はメリットでもありますが、黙々と仕事をこなすのが苦手な方には苦痛に感じるはずです。
結局は慣れの問題ですが、「楽して稼ぐ」といった甘い期待は持たないほうが良いでしょう。
工場におけるライン作業の適性について
そんなライン工場の仕事ですから、当然ながら向き・不向きがあります。
ライン工に適している人の特徴
ライン作業が性に合う人の特徴は、以下のとおりです。
- ものづくりが好き
- 体を動かすのが好き
- コツコツ作業するのが好き
- 頭を使うのが苦手
- 積極的にコミュニケーションを取る方ではない
- 基礎的な体力がある
たとえば、細かな作業が好きな方は、「精密機械などを扱うライン工」が良いでしょう。
あるいは、体を動かすのが好きな方は、大きな動きの作業が比較的多い「自動車メーカー」などが適しています。
さまざまなタイプの仕事があるので、あなたの性格にできるだけマッチするメーカーを選ぶことが大事です。
ライン工に適していない人の特徴
一方、ライン作業に向かない人の特徴は、以下のとおりです。
- 集中力が続かない
- 仕事中も人と話がしたい
- 事務仕事が好き
- 基礎的な体力がない(もしくは持病がある)
- 工場の雰囲気がイヤ
- マニュアル化された仕事が嫌い
- ワイワイ楽しく仕事がしたい
当てはまる項目が多い場合は、ライン工はやめた方がいいと思います。
ただ、どんな仕事でも慣れるまでは大変に感じるものなので、「稼ぐため」と割り切れるならライン工で働くのもアリです。
ライン工を続けるためにメンタルを保つコツ
私自身もライン作業が向いているとは思いませんが、実際は問題なく働けています。
「とにかく稼ぎたい」という気持ちがあるので、仕事が合う合わないとか、楽しい楽しくないとかはあまり考えていないかもしれません。
ただ、メンタルを保つための工夫はそれなりにやっています。
- 給料を何に使うか計画する
- 機械音に紛れるくらいの鼻歌を唄う
- 効率よく作業するために試行錯誤する
- 時計をあまり気にしない
- 「トイレに行きたい」と言って作業を抜ける
このように、作業中に気を紛らわす工夫はいろいろと考えています。
ライン工を続けるうえで、体のメンテナンスもとても重要です。
ストレッチを毎日やったり、睡眠を工夫したりすれば、疲労の蓄積もだいぶ変わってくるからです。
また、周りと軽くコミュニケーションを取れるくらいの間柄を築くことも大切です。
その方が、職場の居心地もずいぶん良くなると思います。
工場で働いたことがない方にとっては色々と不安に感じるでしょうが、慣れれば解消することばかりなので心配はいりません。
まとめ
ライン工は、採用基準が低く、待遇も非常に良い仕事です。
問題なのは、工場勤務を続けられるかどうかです。
ただ僕の経験上、ライン工は「誰でもやれる」仕事だと思います。
どの工場でも教育体制はしっかり整っていますし、作業に慣れるまではマンツーマンでサポートも付きます。
ですから、「まずは数ヶ月頑張ってみる」くらいの気持ちで応募してみてはいかがでしょうか?
未経験者の方は以下の記事も参考にしてみてください。
なお、ライン工をやる上で最も重要なのは、やはり「稼ぐ」ことです。
会社によって待遇はかなり差があるので、なるべく稼ぎやすい会社の中から応募先を選ぶようにしましょう。