自動車メーカーの期間工の給料を比較！国内8社の年収差が歴然に…

「自動車工場の期間工をやるなら、どこが給料良い？」

製造業におけるさまざまな企業から期間工の募集がかかっていますが、その中でも「自動車メーカー」の待遇は特に良いです。

まずは、期間工を募集する自動車メーカーを一覧で確認しておきましょう。

「待遇が良い」と言われる自動車メーカーの中でも実は給料の差が結構ありますが、総合的に考えるとやはりトヨタ期間工が一番おすすめです。

ただ、メーカーの好き嫌いもあるかと思いますし、勤務地なども無視できないポイントです。

そこで今回は、どの自動車メーカーで期間工をやるのが良いのかを検討するため、各社の条件をじっくり比較してみましょう。

自動車工場の仕事を選ぶときのポイント4選

まずは、期間工求人を選ぶうえでのポイントを確認しておきましょう。

この4つのポイントについて簡単に説明しますね。

【ポイント1】
給料で選ぶ

稼ぐために働くのですから、赴任できる方はなるべく待遇の良い会社を選ぶようにしましょう。

ただ、詳しくは後述しますが、期間工の給料は「働く期間」によっても前後します。
ですから応募する前に、どのくらいの期間働くつもりかをある程度想定しておくと良いです。

【ポイント2】
勤務地で選ぶ

自宅から通える会社を選ぶか、または、赴任するにしても地元からなるべく近い会社を選ぶか。
という具合に、勤務地も重要なポイントです。

何を最優先させるかにもよりますが、勤務地から求人を選ぶのもひとつの方法になるでしょう。

【ポイント3】
好きな自動車メーカーを選ぶ

あるいは単純に、好きな自動車メーカーを選ぶというのも賛成です。
同じようなライン作業でも、好きな車の製造なら仕事中のモチベーションも上がるからです。
とくに勤務期間が長期になるほど、ここは意外と重要なポイントになってきます。

【ポイント4】
正社員登用に積極的なメーカーを選ぶ

なかには、将来的に正社員を目指したい方もいるかと思います。
各社とも「正社員登用制度」自体はありますが、どれだけの実績があるかはメーカーによって異なります。

もし期間工から正社員にキャリアアップしたいのであれば、採用に積極的なメーカーを選びましょう。

 仕事内容で選ぶと失敗する理由

なお、仕事内容の違いを気にする方もいますが、そこで会社を選ばないほうが良いと思います。
というのも、自動車メーカーならどこも仕事内容は似たようなものだからです。

仕事内容は、メーカーによる違いよりも、配属部署による違いのほうが大きいです。
ですから、結局のところ、仕事内容（作業内容）は選べないのが現実です。

工場での仕事内容をあれこれ気にしても取り越し苦労になるだけなので、ここは割り切って、上記4つの基準でメーカーを選ぶようにしましょう。

自動車メーカー8社における期間工の給料比較表

上記のとおり、期間工をやる上で最も重要なのはやはり「給料」です。
稼ぐために働くのですから、入社してから「思ったより稼げない…」なんて後悔することは避けなければいけません。

というわけで、自動車メーカー各社の期間工の給料・年収を比較してみたいと思います。

大手自動車メーカー8社の給料比較表

メーカー	3か月	6か月	1年	35か月
トヨタ	127万円	286万円	519万円	1,517万円
スバル	94万円	247万円	465万円	1,307万円
日産	111万円	223万円	426万円	1,131万円
ホンダ	121万円	230万円	463万円	1,383万円
スズキ	127万円	253万円	466万円	1,212万円 （33か月）
マツダ	109万円	219万円	430万円	1,308万円
三菱	107万円	244万円	480万円	1,405万円
ダイハツ	171万円 （4か月）	333万円 （8か月）	502万円	1,431万円

生産状況や配属部署によって給料が前後する可能性はありますが、「稼ぎやすさ」という点では上記の表は参考になるはずです。

自動車メーカー8社の期間工求人情報

前項では自動車メーカー8社の期間工の給料を比較しましたが、ここからは各社の求人情報をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

トヨタ期間工の各種条件

【総支給】

3か月	127万円
6か月	286万円
12か月	519万円
35か月	1,517万円

他メーカーと比べても、トヨタの給料は群を抜いていますね。

【待遇詳細】

入社祝い金	20万円
基本給	10,800〜12,100円
ボーナス （満了慰労金）	総額197万円
皆勤手当 （満了報奨金）	総額109万円
その他手当	6か月満了特別手当40万円 食事補助250円/日 赴任手当3万円 家族手当2.5万円/月（満18歳未満の実子または養子1人あたり）
寮費	寮費・水道光熱費無料
正社員登用	1,565名（2017〜2023年）
勤務地	愛知

トヨタは入社祝い金が最も高いため、とりあえず短期で働く方にもオススメです。

もちろん1年以上の長期でもかなり稼げますし、正社員登用も積極的に行っています。

したがって、勤務地さえ問題なければ、大手自動車メーカーのなかでも筆頭候補になるのは間違いありません。

スバル期間工の各種条件

【総支給】

3か月	94万円
6か月	247万円
12か月	465万円
35か月	1,307万円

スバルはトヨタにこそ及びませんが、トップクラスの待遇なのは確かです。

【待遇詳細】

入社祝い金	40万円
基本給	10,200円〜
満了慰労金	122万円
その他手当	赴任手当2万円 正月夏季手当3万円/年2回 食事手当3,410円/月
寮費	寮費・水道光熱費無料
正社員登用	2,564名（2025年8月時点）
勤務地	群馬

スバルも入社祝い金がかなり高額ですね。
スバルは基本給の昇給もあり、その他の手当も充実しています。

また、若い従業員の正社員登用にも積極的なので、20代30代の方であればキャリアアップが十分に見込めます。

日産期間工の各種条件

【総支給】

3か月	111万円
6か月	223万円
12か月	426万円
35か月	1,131万円

日産は最短契約が6か月。1年目の年収では450万円オーバーと、上記のスバルを上回ります。

【待遇詳細】

入社祝い金	70万円
基本給	9,600円
ボーナス （満了慰労金）	総額102万円
皆勤手当	8万円（1回のみ）
その他手当	勤続ボーナス5万円（1回のみ） 食事補助3万円 赴任手当2万円
寮費	寮費・水道光熱費無料
正社員登用	2017〜2023年：1,138名
勤務地	神奈川

日産期間工は、50万円の高額祝い金が一番のメリットです。

ただし、その他の手当は支給回数が少ないため、とくに2,3年目の年収は低くなる可能性があります。
ですから、日産で働くなら半年〜1年がオススメです。

ホンダ期間工の各種条件

【総支給】

3か月	121万円
6か月	230万円
12か月	463万円
35か月	1,383万円

3〜6か月の給料は上位に比べてやや下がりますが、1年以上の給料は高水準です。
平均年収が474万円ですから、12か月以降はかなり稼げることが分かります。

【待遇詳細】

入社祝い金	特別手当10万円
基本給	11,500円〜
ボーナス （満了慰労金）	総額184万円
その他手当	生活立ち上げ準備金2万円 食事補助1.3万円/月 1勤務1食無料
寮費	寮費・水道光熱費無料
正社員登用	制度あり
勤務地	三重、埼玉、熊本

ホンダ期間工の特徴は、基本給が高いことです。
日給がベースアップされたのに加えて、2回も昇給があるため、ガツガツ残業で働かなくても高月収を安定的に稼げます。

満了慰労金も高いため、実は自動車メーカーの中ではトヨタに次ぐ好待遇です。

マツダ期間工の各種条件

【総支給】

3か月	109万円
6か月	219万円
12か月	430万円
35か月	1,308万円

マツダの最短契約は6か月。1年以上の給料はホンダとほとんど変わりません。

【待遇詳細】

入社祝い金	20万円
基本給	9,970円〜
ボーナス （満了慰労金）	総額92万円
皆勤手当	2万円/月
その他手当	契約更新手当5万円/6か月 夏季冬季特別手当3万円/年2回 夏季・冬季特別手当加算金37,800円/年2回
寮費	寮費・水道光熱費無料
正社員登用	登用率実績52％（2025年）
勤務地	広島

マツダは基本給こそ低いものの、そのほかの手当のお陰で、総支給でも他社とそれほど差はありません。

入社祝い金も年間を通して高いので、半年だけのお試しで働いてみるのも良いでしょう。

また、正社員への登用実績を公表していることから、採用に積極的であることが伺えます。

三菱期間工の各種条件

【総支給】

3か月	107万円
6か月	244万円
12か月	480万円
35か月	1,405万円

三菱自動車の期間工は、契約が4か月ごとの更新になります。
1年目の年収は480万円ですから、上位他社と引けを取りません。

【待遇詳細】

定着支援金	5万円
基本給	時給1,330円
満了慰労金	総額300万円
その他手当	初回契約更新手当15万円 経験者手当5万円
寮費	寮費・水道光熱費無料 寮内食費が無料 他社メーカー車の持込みは月3,300円
正社員登用	1,359名（2020年2月時点）
勤務地	愛知

三菱期間工は基本給がそこまで高くないですが、その他の手当が充実しています。
そのため、3年間の平均年収は482万円前後が見込めます。（配属によって年収500万円以上も可）

また、寮内の食事が無料なのは大きなメリットです。
年間で約34万円にも相当するため、お金を貯めたい方にはかなり好条件ではないでしょうか。

スズキ期間工の各種条件

【総支給】

3か月	127万円
6か月	253万円
12か月	466万円
33か月	1,212万円

最大33か月で1,212万円ですから、平均年収を計算すると441万円になります。
スズキ期間工は短期でも稼ぎやすいですし、長期的にも高水準で安定して稼げます。

【待遇詳細】

入社祝い金	40万円
基本給	10,400円
ボーナス （満了慰労金）	総額185万円
皆勤手当	—
その他手当	—
寮費	寮費・水道光熱費無料
正社員登用	制度あり
勤務地	静岡

スズキ期間工は入社祝い金が高額になったのに加え、基本給もベースアップされたため、かなり稼げる条件になりました。
満了慰労金以外の手当はないものの、半年の総支給が253万円、1年目の年収が466万円にも及びます。
最大33か月までになるため、総額こそ他社より低くはなりますが、待遇としては実は非常に優秀です。

勤務地などの都合が良ければ、スズキ期間工も間違いなく候補に入るでしょう。

ダイハツ期間工の各種条件

【総支給】

4か月退職	171万円
8か月退職	333万円
12か月退職	502万円
35か月退職	1,431万円

【待遇詳細】

入社祝い金	ー
基本給	11,100〜11,800円
満期慰労金	最大146万円
各種手当	赴任手当20万円 皆勤手当3.5万円/月 赴任支度金2万円 食事手当3,500円/月 残業加算手当
寮費	寮費無料
正社員登用	制度あり
勤務地	滋賀

ダイハツ期間工は基本給が比較的高く、1年ごとに昇給もあります。
また、皆勤手当（出勤率100％）もかなり高額で、年収には大きく影響します。

満期慰労金は辞めるときに支給されるため、退職金としての扱いです。
総じて、1年退職の場合は想定年収502万円で、3年退職の場合は最終年収542万円にも達します。

まとめ

いかがだったでしょうか。
各社共に申し分ない待遇ではありましたが、細かな点では結構な違いがありましたね。

求人を選ぶときの一番の基準はやはり「給料」だと思いますが、あとは勤務地の都合やメーカーの好みなどで決めても良いかと思います。

ちなみに、自動車メーカーに拘らなければ、他にもオススメできる期間工求人はいくつかあります。
気になる方は以下のランキングをチェックしてみてくださいね。