「期間工で採用される年齢は何歳まで?」
「おれぐらいの年齢だと、体力的にしんどいかな・・・」
期間工で働きたくても年齢のことを考えると、「やっぱり採用は厳しいかな・・・」と応募するのを躊躇いますよね。
期間工は一応「年齢不問」の仕事ですから、40歳以上でも採用される可能性はあります。
ただし、ライン作業とはいえ身体を使う仕事なので、やはり体力面や健康面は問われるでしょう。
そこで今回は、40代50代でも期間工として働けるのか、この点について詳しく考察してみたいと思います。
名目上、期間工に年齢制限はない
期間工の募集要項を見ると、年齢については次のように書かれています。
- 満18歳以上
- 年齢不問
このように、いちおう名目上は「年齢制限」は設けられていません。
というのも実は、求人募集における年齢制限は法律で禁止されており、以下のような方針になっているからです。
法律上、求人の年齢制限はダメ
- 求人で年齢制限するのは禁止。
- 応募・採用のどちらにおいても、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければいけない。
- 20代でも40代でも、同じ能力を持つならば差別してはいけない。
つまり、期間工の仕事をこなせるだけの能力があれば、40代、50代の方でも同じように仕事の機会が与えらるわけです。
それに、期間工は未経験でも働ける仕事です。
したがって、「期間工に年齢制限はない」というのが基本的な考え方になります。
期間工の応募者の20%が40歳以上
では実際のところ、期間工に応募する人のうち、40代50代の方はどのくらいの割合がいるのでしょうか?
【応募者の年齢層】
男性 | 女性 | |
男女比 | 94% | 6% |
20代 | 45% | 5% |
30代 | 29% | 1% |
40代 | 19% | ー |
50代 | 1% | ー |
20代30代の若い世代が圧倒的に多いですね。
工場という仕事柄もありますが、そもそも20代30代のほうが転職する機会が多いのもその理由です。
一方、40代50代は全体の2割です。
つまり、期間工の応募者のうち5人に1人は40歳以上ということになります。
同年代の方にとっては心強いのではないでしょうか?
ただ、これは応募者の割合になるので、実際に工場で働いている40代50代の人はもっとたくさんいます。
ですから、40歳以上が期間工で働けないわけでは全然ありません。
【実態調査】
工場勤務の友人に聞いた「期間工の年齢層」
僕が住んでいる愛知県はトヨタ系の工場が非常に多く、周りにも工場勤務の人がたくさんいます。
そこで、現場の実態を確かめるべく、工場勤めの知人に「期間工の年齢層」について聞いてみました。
《トヨタ工場勤務の知り合いに聞いた》
やっぱり現場を回しているのは20~30代が中心だよ。
それなりに体も使うからね。
もちろん40歳以上の人もいるけど、経験者が多い。
そういう人はやっぱり期間工でも頼りになる。
《アイシンの元同僚に聞いた》
うちは部品系メーカーだから、あんまり体力は関係ないよ。
もちろん若い人のほうが多いけど、40代50代でも働いている人はたくさんいるし、なかには正社員になれた人もいるよ。
《スズキで働く親戚に聞いた》
うちはそれぞれの年齢層の人がバランス良く働いている感じ。
ある程度、歳がいってる人にも優しい現場だよ。
《ホンダ勤務の友人に聞いた》
20代30代が中心だけど、40代50代も結構いるよ。
その人に合った持ち場に配属されるから、年齢が高くても続けやすいんじゃないかな。
《トヨタ系列工場勤務の友人に聞いた》
うちは逆に若い人が少ないから大変。
やっぱり体力が必要な仕事は若い人に回ってくるから、若い人がたくさん入ってきてほしいね。
けど、若くなくても入社してくる人はいるよ。
20代30代が多いのは明らかですが、このように現場の声を聞くと、40代50代でも期間工で入ってくる人はいるそうです。
実際、私も20代の頃に期間工で働きましたが、30代後半から40代の方も結構見ました。
さすがに50代ともなると、ベテラン期間工か正社員の方がほとんどでしたが。
ただ、少子高齢化の影響もあり、製造現場は慢性的な人手不足なのが実情です。
したがって、40代50代でも作業に支障がなければ、採用される可能性は十分にあります。
果たして「暗黙の年齢制限」はあるのか
- 応募者の約2割が40歳以上
- 現場で働く期間工の約1割が40代50代
このことから、40代50代の採用率はおおよそ50%と推測できます。
つまり、2人に1人は採用されるわけです。
期間工はある程度の体力が求められる仕事なので40代50代が採用に不利なのは否めませんが、それでも採用率50%というのは悪くない数字だと思います。
なので、端っから諦めて応募しないのはもったいないです!
40代50代の体力で期間工は務まるのか
むしろ、期間工の採用で問題視されるのは、年齢よりも体力や健康面でしょう。
なぜなら、採用したものの「体調不良で早期退職」という事態は、会社として避けたいからです。
だから、期間工は入社時に健康診断をおこなうんです。
でも、このように聞くと「期間工ってそんなにキツいの?」と不安になるかもしれませんが、ごくごく普通の体力でも十分に務まるので安心してください。
期間工はライン作業を行いますが、たとえば以下のような工程があります。
1日のシフトは約1.5〜2時間作業を4回おこない、その間は一連の作業を繰り返します。
慣れるまでは疲れるも感じるかと思いますが、じきに作業にも余裕が出てくるはずです。
それに、配属部署はその人の能力(体力、年齢など)も考慮されるので、その点も安心してください。
ちなみに、僕自身もさまざまな職業を経験してきましたが、期間工よりもきつい仕事は他にいっぱいあります。
期間工よりキツいと感じた仕事
- 飲食業
頭をフル回転させつつ、物理的にもかなり忙しい(常にバタバタ!)
休憩はものの10分で、あとはずっと働きっぱなし。 - 営業職
精神的にかなりキツい。
就業時間もあってないようなもの(1日14時間くらいは普通) - 引越し業者
「体力的にキツい」というのは、引越しのような仕事のこと(心が折れるレベル)
期間工が楽だとは言いませんが、これらの仕事と比べれば大したことはないです。
それに期間工で働く20代30代でも、いかにも「体力自慢」という人はほとんどいません。
今では定年後の再就職で60代70代の方々が現場仕事をする姿も見かけるので、40代50代はまだまだ若いと言えるのではないでしょうか?
ですから、「体力や健康面で全然自信がない」という状態でなければ大丈夫です。
40代50代が採用されるコツ
期間工の採用は年齢不問ですが、ある程度の体力は求められます。
ですから、実質的には「暗黙の年齢制限」がないとは言い切れません。
ただ、前述のとおり、大きな判断基準になるのはあくまで健康状態です。
たとえば、以下のような仕事を以前していた方は体力面でアピールできるでしょう。
- 現場仕事をしていた方
- 工場勤務の経験者
- 農業など体力仕事をしていた方
もちろん、このような経歴がなくても、若い人にはない以下のような武器があります。
- 社会人経験の豊富さ
- 社会人としての常識やマナー
- 正当な志望動機
面接では「人柄」も重視されるため、その辺りも積極的にアピールできると良いですね。
あなたにも期間工で働く何かしらの動機があるはずですから、その気持ちを誠実に伝えるようにしましょう。
おわりに
40代50代の転職は不安が一層募るものですが、ここまでお伝えしたように、期間工なら40歳以上の未経験の方でも採用される可能性はありますし、実際に働いている人はたくさんいます。
ですから、応募もせずに諦めるのはもったいないです!
期間工を募集する会社はたくさんあるので、まずは求人をチェックしたうえで考えてみましょう。
なお、期間工の求人を探すときは、掲載数が最も多い『期間工.jp』がおすすめです。
専任のコーディネーターに色々と相談しながら応募を進められるので、40代50代の方でも安心してエントリーできると思います。
もちろん利用料金などは一切かからないので、まずは求人をご覧になってみてください。
それでは、あなたの採用が無事に決まるよう応援しています!