「期間工に応募するときの志望動機って、どう書けばいいの?」
期間工の面接あるいは履歴書では、志望動機が必ず問われます。
それによって合否が左右されることもあるので、志望動機をどういう内容にすればいいのか悩む方もいるのではないでしょうか?
期間従業員の採用において、募集企業は「健康面で問題のない勤勉な人」を求めます。
ですから、それらの要素をアピールできる志望動機が良いです。
ただ、それを文章や言葉にするのが難しいですよね。
そこでこのページでは、例文を見ながら「期間工の志望動機」の書き方について解説していきたいと思います。
期間工の志望動機に盛り込むべき3つの要素
まず志望動機を考えるまえに、期間従業員としてどういう人材が求められるのかを理解しておきましょう。
その最も大きな要素は、以下の3つです。
会社が求める人材とは?
- 真面目に働いてくれる人
- 契約をきちんと満了してくれる人
- 体力や健康面で問題ない人
期間工は特別なスキルや知識は必要ありません。
要は「問題なく作業してくれる人」であれば、企業としてもOKなんです。
したがって、志望動機では自分の素直な思いを交えつつ、「健康面」「真面目さ」「契約を満了する意欲」などをアピールするように心がけましょう。
志望動機を考える際の注意点
しかし、受かりやすい期間工の面接とはいえ、志望動機の内容が原因で不採用になってしまってはシャレになりません。
ですから、ここは手堅く考えていきましょう。
まず志望動機を考えるとき、以下の3つのことに注意してください。
【その1】
私利私欲的な主張がストレートすぎる
期間工へ応募する理由を端的にいえば、「待遇が良いから」に尽きると思います。
でもだからと言って、以下のような私利私欲をストレートに主張するのは良くありません。
- 給料が良いから
- 福利厚生が整っているから
- お金を貯めたいから
- 車を買いたいから
- 借金を返済したいから
もっともな理由かもしれませんが、これを聞いても会社のほうは良い印象を受けないですよね。
もちろん「働く目的」を伝えることは大切ですが、それに加えて「求める人材としてあなたがマッチしているかどうか」もアピールする必要があります。
したがって、あなたの目的と会社のニーズが融合したような志望動機が理想的です。
【その2】
ありきたりな定型文を丸パクリする
「以前から製造業に興味があり、御社を志望しました」
このような志望動機の定型文がネット上にはたくさん紹介されていますが、その文章を丸パクリするのはNGです。
「あなたの言葉」「あなたの想い」が反映されていないことがバレバレだからです。
以下では志望動機のテンプレートも紹介しますが、その文章を参考にしつつ自分の言葉で伝える工夫が必要になります。
【その3】
志望動機欄の文字数が少なすぎる
たとえば以下のように、志望動機が短すぎるのも良くありません。
「生活費を稼ぐため」
「御社の福利厚生が魅力的だから」
単に印象が悪いだけでなく、働く意欲も感じられないですよね。
ですから、志望動機の欄は半分くらいを埋めるつもりで文章を組み立ててみましょう。
では、ここまでお伝えした注意点をまとめます。
- 私利私欲的な主張がストレートすぎる
- ありきたりな定型文を丸パクリする
- 志望動機欄の文字数が少なすぎる
あまり神経質になることはありませんが、適当すぎるのはダメです。
この3つの注意点を意識しながら、あなたらしい志望動機を次項から考えていきましょう。
期間工で採用されやすい志望動機の例文6選
それでは、期間工の志望動機をどういう内容にするべきか、ここから例文を交えながら説明していきます。
まず、期間工の志望動機としてふさわしい内容を6つ紹介します。
採用されやすい志望動機
この中から志望動機として使えそうなものを選び、例文を参考にしながら文章をアレンジしてみてください。
それでは順に見ていきましょう。
1.体力・健康面が自慢
期間工の行うライン作業は絶えず体を動かす仕事なので、体力や健康面で問題ないかが問われます。
ですから、以下のような要素があれば積極的にアピールしたほうが良いです。
- 学生時代は運動部だった
- スポーツの趣味がある
- ジョギングや筋トレなどを習慣的に行っている
では、志望動機の例文をご覧ください。
- 私は学生時代はサッカーをしており、今でも趣味でフットサルをしています。
体を動かすことが好きなので、期間工の仕事が自分には合っていると思い応募しました。 - 私は学生のころ野球部に所属しており、体力には自信があります。
野球部で培った体力を自動車製造に役立てられると考え、期間工に興味を持ちました。
元運動部や運動好きであることは体力や健康面のアピールにつながりますし、明るく快活な印象を与え、採用にも有利に働きます。
ただ、バリバリの体育会系でなくても期間工の仕事は勤まります。
該当しなければ他の志望動機を考えましょう。
2.福利厚生が魅力的
当然ながら、期間工の待遇や福利厚生にメリットを感じて応募する方もいるでしょう。
ですから、そのことを志望動機にしても何ら問題はありません。
ただし、伝える内容には少し工夫が必要です。
これからの生活の基盤をつくりたいと考えおり、御社の福利厚生は非常に魅力的に感じたため応募しました。
ただ「福利厚生が良いから」だけでは乱暴なので、なぜ魅力的に感じたのか、その思いを誠実に伝えると印象が良くなります。
3.目的のために貯金がしたい
期間工は高収入で社員寮も無料なので、貯金をするには打って付けの環境です。
しかしこの場合も、ただ「お金を貯めたいから」ではなく、貯金する目的が伝わるような志望動機を考えましょう。
- 私は将来、飲食店を開業して独立したいと考えています。
期間工の仕事であれば開業資金を貯められると思い応募しました。 - 私は生活の基盤を立て直すために転職を考えています。
そのための生活費と転職活動資金を貯めるためには期間工が最適だと思い応募しました。
このように「貯金したい目的」を添えれば、あなたの意志が伝わります。
会社はすぐに辞めそうな人を警戒しますが、一方で、働く目的がハッキリしている人であれば「契約満了まできちんと勤めてくれるだろう」という印象を与えます。
4.車好き
「車好き」というのも、期間工の志望動機では結構使えます。
単純なライン作業でも車好きであればそれほど苦にならない人も多いため、期間工の資質に合っているからです。
私は車が好きで、以前から自動車を製造する仕事に携わりたいと考えていました。
期間工という仕事であれば未経験からでも自動車製造に携われると思い応募しました。
このように仕事自体に興味がある人なら、会社も採用しやすいです。
何も自動車マニアである必要はありませんが、車に興味がある方は上記の例文を参考にしてみましょう。
5.工場での勤務経験がある
工場勤務の経験がある場合は、志望動機として非常に有効です。
期間工がどういう仕事か理解している人であれば、「仕事がイヤですぐに辞めてしまう」という心配もないからです。
私はものづくりが好きで、過去に工場で勤めた経験もあります。
だから、御社の期間従業員の仕事も自分に合っていると思い応募しました。
シンプルな志望動機ですが、無理がなく、説得力もありますよね。
6.家族のために生活費を稼ぐ必要がある
「生活費を稼ぐため」という志望動機も、至極真っ当です。
家族や自分に対する責任感があるがゆえの想いですから、会社としても「真面目に働いてくれるだろう」と判断するでしょう。
- 私には妻や子どもがおり、生活費を稼ぐ必要があります。
御社は福利厚生や待遇がとても魅力的だと感じたため応募しました。 - 親が病気で働けなくなったため、私が生活費を稼ぐ必要があります。
期間工であれば安定した職場環境でしっかり稼げると思い応募しました。
このように「家族のために稼ぐ」という想いを伝えれば、最強の志望動機になります。
以上が、期間工の志望動機としておすすめの事例です。
もう一度まとめておきましょう。
- 体力、健康面が自慢
- 福利厚生が魅力的
- 目的のために貯金がしたい
- 車好き
- 工場での勤務経験がある
- 家族のために生活費を稼ぐ必要がある
自分の想い、誠実さ、求められる人材を上手く絡めて伝えるのがポイントです。
ただ、無理に「素晴らしい人材だ」と思わせる必要はありません。
難しく考えすぎずに、上記の例文を参考にしながら “自分らしい言葉” で構成してみてください。
不採用になりやすい志望動機の例文4選
会社は非常に高いコストを掛けて期間従業員を募集するため、「下手な人材」は採用したくないという想いがあります。
その最も分かりやすい判断基準が、志望動機というわけです。
とうわけでここからは、期間工で落とされやすい志望動機の例文を4つ紹介しましょう。
1.給料が良い
給料が良いというのは当然の志望動機ではありますが、その内容だけでは「真面目に働いてくれるのか」「途中で辞めないだろうか」といった不安を抱かせてしまう恐れがあります。
今までの仕事より給料が良く、魅力的に感じたため御社に応募しました。
このように、会社側がメリットを感じない内容は自己中心的な印象を与えてしまいます。
2.正社員になりたい
「正社員をめざす」という主旨は向上心があって一見良さそうに思えますが、期間工の志望動機としては避けたほうが良いです。
そもそも期間工は期限付きの雇用になるため、正社員になれる保証は全くないからです。
御社で期間従業員として働き、将来的に正社員をめざしたいと思い応募しました。
したがって、正社員になりたいことを採用前に主張しすぎると、「期間工という仕事を勘違いしているのでは?」と会社側に誤解される可能性があります。
ただ、将来への意欲は高評価につながります。
もし正社員をめざすか聞かれた場合は、「チャンスがあれば正社員登用に挑戦したいと思っています」とあなたの想いを伝えましょう。
3.借金がある
仮に借金返済のために期間工へ応募するにしても、そのまま正直に志望動機にするのはNGです。
なぜなら、「自己管理ができない」「金銭的トラブルを起こすかもしれない」といったネガティブな印象を与えてしまうからです。
いつの間にか借金が膨らんでしまい、手っ取り早く返済できる期間工に応募しました。
寮に入れば生活費を節約できるので、がんばって働きたいと思います。
このとおり、かなり自分本位な印象になります。
ですから、たとえ借金があっても、その事は打ち明けないほうが良いです。
もし借金がある場合は、「生活を立て直すためにお金を貯めたい」という主旨にすれば、会社側も「簡単には辞めないだろう」といった判断になるでしょう。
4.欲しい物がある
たとえば、欲しい車を買うために期間工へ応募する人もいるでしょう。
ただ、その考えを率直に伝えると、「お金が貯まったらすぐに辞めるだろう」と悪い印象を持たれてしまう恐れがあります。
憧れの車が早くほしいので応募しました。
生活費を節約して早く貯金を作りたいので寮に入ることを希望します。
この志望動機も、かなり自分本位な印象ですよね。
でも例えば、「応募するメーカーの〇〇という車を買うのが夢です」といった内容にすれば、ポジディブな印象に変わります。
あるいは、「〇〇という目標のためにお金を貯めたいので、がんばって働きます」という内容でも良いでしょう。
上記4つの志望理由は、自分の目的だけにとらわれ、会社のニーズを無視した内容なのがお分かりいただけたでしょうか?
もちろん「自分の望み」があるのは当然です。
しかしそれに加えて、会社が「この人なら貢献してくれそうだ」と思える内容も付け足すことが大切です。
志望動機はポジディブに伝えよう!
期間工に応募する経緯は、さまざまあるかと思います。
実際、僕は借金苦や転職の失敗が重なり、期間工で働くことにしました。
ただ、その動機をどうにかポジティブに伝えるように心がけましょう。
- 欲しい物がある
→目標のために貯金がしたい - 給料が良い
→福利厚生の整った環境で生活を安定させたい - 借金を返済したい
→今後の人生設定のために生活基盤を立て直したい - 寮に入りたい
→寮に入り転職活動の資金と生活費を貯金したい
「お金を稼ぎたい」という思いは、すなわち「仕事をがんばりたい」という意欲でもあります。
その意欲に目的を加えた志望動機にすることで、与える印象もグッと良くなるはずです。
期間工の志望動機に使えるテンプレート3選
ここまで、期間工に応募する際の志望動機の書き方・伝え方を説明してきました。
ただ、どうしても志望動機が上手くまとめられない場合は、以下のテンプレートを参考にしてみてください。
《テンプレート1》
私は学生時代にサッカー部に所属しており体力には自信があります。
御社での仕事は体を動かすことが多いかと思うので、サッカー部で培った体力を活かせるのではないかと考え応募しました。
やはり体力・健康自慢は非常に有効です。
運動部経験や趣味のスポーツ、ふだんの運動習慣など、体力や健康面でアピールできることがあれば、ぜひ志望動機として使いましょう。
《テンプレート2》
私は小さな頃から自動車が好きで、自動車の製造に携わりたいという思いがありました。
御社は私が最も好きな自動車メーカーなので、その一員として自動車製造に貢献したいと考えております。
「車好き」というのも、工場で働くうえでは有利です。
車に興味がある方は、志望動機の内容として使いやすいと思います。
《テンプレート3》
私は以前からものづくりに強い興味を持っており、とくに自動車関係の仕事に携わりたいという思いがありました。
そこで求職活動をしていたところ、御社の募集を知りました。
未経験ではありますが、自動車産業で働けるチャンスだと思い応募させていただきました。
車が好きでなくても黙々と作業するのが性に合っていると感じる方は、「ものづくり」というキーワードを使い、自分が工場勤務に向いていることをアピールしましょう。
これだ!という志望動機がなくても、「工場仕事に興味がある」「期間工の資質に合っている」ということをアピールできれば志望動機としてはOKです。
とにかく会社としては真面目に働く人材であれば良いわけなので、当たり障りのない内容でも問題ありません。
まとめ
今回は「期間工の志望動機」について詳しく説明してきましたが、少し長くなったので要点を簡単にまとめます。
まず、会社が期間従業員に求める要素は3つあります。
会社が求める人材
- 真面目に働いてくれる人
- 契約をきちんと満了してくれる人
- 体力や健康面で問題ない人
これらをフォローするような志望動機にしましょう。
具体的には、以下の6つのいずれかを盛り込んだ内容が良いです。
採用されやすい志望動機
- 体力・健康面が自慢
- 福利厚生が魅力的
- 目的のために貯金がしたい
- 車好き
- 工場での勤務経験がある
- 家族のために生活費を稼ぐ必要がある
なお、以下4つの内容は志望理由としてありがちですが、そのまま率直に伝えるのはNGです。
不採用になりやすい志望動機
- 給料が良い
- 正社員になりたい
- 借金がある
- 欲しい物がある
あなたの目的をポジティブに伝えつつ、「会社のニーズ」にも応えるような内容を考えましょう。
なお、面接でよく聞かれる質問内容については、以下の記事で詳しく説明しています。
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