世間から見ると、期間工は勝ち組、それとも負け組のどちらなんでしょうか?
賛否両論ありますが、確かに「非正規雇用」という面では、期間工は負け組と言えるかもしれません。
でもどうでしょう。
このご時世、正社員でも将来を約束してくれる会社は少ないです。
それどころか、会社の存続する危ぶまれる時代ですから、正規雇用が必ずしも勝ち組とは限りません。
それに、稼げるメーカーの期間工で働けば、給料面では完全に勝ち組です!
では、どのメーカーで働けば勝ち組に入れるのか?
そのボーダーラインをはっきりさせるために、今回は「世間の平均収入」と「期間工各社の給料」をズバッと比較してみました。
世の中の年収「中央値」はいくら?
まずは、世間一般の方(独身者)がどれくらい収入があるのか見てみましょう。
年収「中央値」とは?
なお、このページでは、「平均年収」ではなく「年収中央値」を参考にしています。
なぜなら、平均値だと、一般的な感覚とは少しズレた金額になってしまうことが多いからです。
たとえば、以下のケースを考えてみてください。
- A:300万円
- B:400万円
- C:500万円
- D:600万円(中央値)
- E:800万円
- F:1,000万円
- G:2,000万円
A〜Gの平均は年収800万円。
でも、A〜Dからすると、平均年収800万円という金額はとても高く感じます。
というのも、平均値を出すとき、どうしても高い金額につられて偏ってしまう特性があるからです。
一方、中央値とは、A〜Gのちょうど真ん中の値のこと。
この場合の中央値は600万円になります。
この金額のほうが、一般的な感覚には近いです。
したがって、今回はこの「中央値」のデータを引用しています。
それでは、世の中の年収中央値を雇用形態別に見てみましょう。
【日本の年収中央値】
年収中央値 | |
正規雇用 正社員 | 約430万円 |
非正規雇用 バイト、パート、派遣、契約社員 | 約150万円 |
派遣社員 | 280〜300万円 |
働いている人全体 | 約360万円 |
もちろん実際はもっともっと多く稼ぐ人もいますが、世間一般的にはこの「中央値」が平均年収としては妥当な金額です。
なお、勝ち組と負け組の基準ですが、ここでは以下のように定義します。
- 正規雇用の年収中央値以上⇒勝ち組
- 労働者全体の年収中央値以下⇒負け組
要するに、正社員の年収中央値より稼いでいれば「勝ち組」で、世間全体の年収中央値以下なら「負け組」ということです。
勝ち組と負け組を分ける年収のボーダーライン
したがって、勝ち組と負け組のボーダーラインは以下のようになります。
- 年収430万円以上⇒勝ち組
- 年収360万円以下⇒負け組
それでは、期間工の年収ランキングで「勝ち組」と「負け組」のメーカーをチェックしたいと思います。↓
同じ期間工でもメーカーによってこれだけ年収に差があるんです。
このランキング表から、
- 1〜13位のメーカーは「勝ち組」
- 34〜43位のメーカーは「負け組」
となります。
つまり、勝ち組メーカーで働けば、日本で働く正社員より高収入になります。
一方、負け組メーカーで働けば、世の中の平均よりも低収入になってしまいます。
これが、明暗をわけるボーダーラインです。
ちなみに、派遣社員の年収中央値が280〜300万円なのに対して、期間工の年収中央値は403万円になります。
非正規雇用の仕事のなかでも、期間工がいかに稼げるかが理解できると思います。
貯金すれば即「勝ち組」入り
貯金額も勝ち組・負け組を分ける一つの基準になります。
20代、30代の平均貯金額は、次のとおりです。
【平均貯金額】
平均貯金額 | 貯金ゼロの割合 | |
20代 | 106万円 | 約60% |
30代 | 359万円 | 約40% |
寮で生活しながら期間工で働けば、1年間で200〜300万円くらいの貯金は可能です。
したがって、貯金ゼロからでも、20代なら半年、30代なら1年半〜2年で、世の中の平均貯金額をラクに超えられます。
ちなみに、20代30代の半数近くが、なんと貯金ゼロ・・・。
日本には、毎日カツカツの状態で暮らしている若者がいかに多いか痛感します。
でも、期間工で働くことで、すぐにでも貯金ゼロ(負け組)からは抜け出せます。
期間工から正社員になれば勝ち組決定!
ここまでご覧になっていただいたように、「きちんと稼げるメーカーの期間工」で働けば、収入面では勝ち組に入ることができます。
しかしながら、期間工は「非正規雇用」の仕事なので、将来の安定という意味では負け組と言えるかもしれませえん。
ただ、期間工には正社員登用のチャンスがあります。
そのチャンスを掴めば「大手企業の正社員」ですから、これは完全に勝ち組と言っていいでしょう。
要は、期間工という立場や機会をうまく利用すればいいんです。
そうすれば、非正規雇用の期間工でも、勝ち組になることは十分に可能だと思います。
それにはまず、稼げる期間工で働くことが肝心です。
そのうえで、希望する場合は正社員登用にチャレンジしてみましょう。