「期間工の履歴書の書き方が知りたい」
「履歴書の職歴はどこまで書くべき?」
「期間工の場合、自己PRはどんな内容がいい?」
期間工の採用を左右する履歴書。
「落ちたらどうしよ?」なんて考えると、履歴書を書くときでさえ不安になってきますよね。
そこで今回は、期間工の履歴書の書き方や注意点をすべて説明します。
項目ごとに見本も載せているので、それを参考にしながら丁寧に書き進めていきましょう。
まずは履歴書を用意する
まずは履歴書を用意しましょう。
(すでに用意している場合は、各項目の書き方へスキップしてください)
履歴書の用紙サイズ・フォーマット
期間工の応募に使う履歴書は、「JIS規格のA4版またはB5版」になります。
コンビニや文房具店に売っている最も一般的なフォーマットのものでOKです。
サイズは片面A4またはB5のどちらでも構いません。
A4サイズが一般的ですが、「書くことが少ない」というの方はB5版でも大丈夫です。
なお、履歴書の項目は以下の7つです。
- 基本情報
- 学歴、職歴
- 資格、免許
- 志望動機、自己PR
- 通勤時間
- 配偶者の有無、扶養家族数
- 本人希望欄
一般的なフォーマットのものであれば、これらの記入欄は必ずあるはずです。
履歴書を購入する
履歴書はコンビニや文房具店で買えます。
ふらっと寄ったコンビニにはB5版のものが置いてありました。
手元にない場合は、これで十分です。
値段は4枚入り+封筒付きで213円でした。
ただし、「一般用」と「アルバイト用」の2種類があるので、間違えないようにしてください。
期間工の応募に使うのは一般用です。
(ちなみに、職務経歴書も4枚セットになっていますが、期間工に応募するときは使いません)
履歴書を印刷する
パソコンがある場合は、履歴書をダウンロードしてもOKです。
エクセルファイルになっているので、そのままパソコン入力が可能です。
もしくは、このファイルをコンビニで印刷して手書きでも構いません。
履歴書を購入するよりは、コンビニのコピー機で印刷したほうが断然安いです。(1枚10円)
手書きの場合は、予備として2,3枚は印刷しておくと安心です。
履歴書は手書き・パソコン入力のどちらでもOK
履歴書は手書きが一般的ですが、パソコン入力して印刷できる場合はそれでもOKです。
それによって合否が左右されることはありません。
ただし、会社によっては「手書き」を指定されるケースもあるので、その場合は指示に従って履歴書を準備してください。
手書きで用意する場合は、以下の手順で進めましょう。
- 下書き
- 誤字脱字のチェック
- ボールペンで清書
- インクが乾くのを待つ
- 消しゴムで下書きを消す
いきなり本番で書くと緊張するので、まずは下書きをしてから清書することをおすすめします。
なお、パソコンを使う場合は、履歴書のエクセルファイルをダウンロードして直接入力してください。
パソコンならやり直しが利くので、気楽です。
それでは、ここから履歴書の全10項目の書き方をそれぞれ説明していきます。
1.証明写真
まずは履歴書に貼る証明写真を用意しましょう。
(半年以内に撮ったものがあれば、それで大丈夫です)
証明写真機は、写真屋さんや駅、コンビニなどでも設置されているところがあります。
料金は800円程度が一般的です。
写真サイズは「縦4cm 横3cm」が最適です。
証明写真機であれば、きちんと「履歴書用」のサイズが選択できるようになっています。
ちなみに、最近では証明写真アプリもたくさんあるので、その写真をコンビニで印刷すれば30〜40円で済みます。(画質は落ちます)
なお、証明写真を撮るときの服装は、やはりスーツが無難です。
期間工とはいえ大手企業の面接で使う履歴書ですから、証明写真もきちんとした服装のほうが好印象です。
もしスーツを持っていない場合は、私服でもOKです。
わざわざ証明写真のためだけにスーツを買う必要はありません。
ただし、きちんとした格好は意識しましょう。
たとえば「ジャケット」か「襟付きのシャツ」が無難です。
用意がなければ、古着屋で安い服を買ってもいいと思います。
僕は「無地の紺シャツ」で証明写真を撮りましたが、全く問題ありませんでした。
2.基本情報
基本情報欄に書くのは、次の項目です。
- 履歴書を提出する日付(面接日)
- 氏名(中央に大きく)
- 生年月日(和暦で書くのが一般的)
- 性別
- 住所(都道府県から書く)
- 電話番号
〈本人以外の連絡先〉
メーカーによって自分以外の連絡先を求められるケースもありますが、その場合は親もしくは兄弟、祖父母、親族のいずれかの連絡先を書きます。
本人のみの情報だけで良いことが多いので、その場合は空白でOKです。
3.学歴
続いて学歴です。
まず1行目の中央に「学歴」と書きます。
学歴は「〇〇中学校卒業」から書くのが基本。
学校名は正式名称で書きましょう。
生年月日と同様に、年月は「和暦」で統一します。
たとえば、生年月日で「平成〇〇年」と書いておきながら、学歴で「2009年」と書くのはおかしいです。
学歴の年がはっきり思い出せないときは、学歴自動計算というツールを使うと便利です。
誕生日を入れるだけで、その人がいつ入学し、いつ卒業したのかがすぐに分かります。
最終学歴が中卒でも中退でも大丈夫
なかには高校や大学を中退している方もいるかと思いますが、その場合でも正直に書けば大丈夫です。
「採用されないかも…」と心配になる気持ちもわかりますが、期間工の採用に学歴は関係ありません。
あくまでもその人の意欲や人間性が重要視されるので、気負わず、きちんと正確な学歴を書くようにしましょう。
4.職歴
職歴に書くのは次の内容です。
- 入社年月 会社名
- 退社年月 退職理由の定型文
これだけです。
あとは職歴を時系列に書いていくだけです。
雇用形態によって書く内容が少し違うので、次の見本を参考にしてください。
職を転々としてきた方は書くのに抵抗があるかもしれませんが、以下の内容を参考にしながらまとめましょう。
退職理由の詳細は書かなくてOK
転職経験が何度かある方はさまざまな退職理由があったかと思いますが、履歴書にその詳細まで書く必要はありません。
大抵は「一身上の都合により退職」とだけ書けばOKです。
もしくは、契約社員だった場合は「契約満了により退職」といった感じに書きます。
とにかく簡潔に書くことを意識しましょう。
転職回数が多い場合・勤続期間が短い場合は省略可
僕のように転職回数が多い方は、勤務期間が短い職歴は省略しても構いません。
あくまでも、分かりやすくシンプルにまとめることが大切です。
期間工で働く人はさまざまな経緯があったり、中には訳ありな人もいたりしますが、会社側もそこは「暗黙の了解」があります。
職歴の省略は良いですが、嘘はダメなので、気負いせずにありのままを書きましょう。
アルバイトの職歴は書かなくてOK(他の職歴がない場合は書く)
僕はアルバイトを含めると10回以上の転職経験がありますが、履歴書にそれを全部書くと非常に読みにくいものになってしまいます。
ですから、アルバイトの職歴は省略してOKです。
ただ、アルバイトしか経験がない場合は、その職歴を書きましょう。
職歴なしの場合は空欄でOK
もし職歴が何もなければ、そのまま空白にしておけば大丈夫です。
職歴でアピールすることはできませんが、その代わり、志望動機であなたの意欲を伝えましょう。
職歴の空白期間があっても大丈夫
職と職との間の「空白期間」を気にする方もいるかと思います。
その空白期間にアルバイトか何かしていた場合はその内容を書けばいいですし、仕事をしていなかった場合は何も書く必要はありません。
ただし、面接のときに「この期間は何をしていましたか?」と聞かれる可能性はあります。
その場合は、たとえば以下のように答えましょう。
「貯金で生活をしながら転職活動をしていました」
「転職のための勉強をしていました」
「○○でアルバイトをしながら転職活動をしていました」
「何もしていませんでした」はアウトなので、それらしい理由を答えられるように準備しておくと良いです。
5.資格・免許
資格・免許欄はとても簡単です。
自動車免許、原付免許などを持っていれば、いちおう書いておきましょう。
期間工で働くのに特別な資格は必要ないので、仮に運転免許を持っていなくても大丈夫です。
ただ、もし「フォークリフト」などの工場仕事に関わる資格があれば書いておいてください。
それによって配属先が変わったり、技能手当が付いたりする可能性があります。
6.志望動機・自己PR
履歴書のなかで、志望動機・自己PR欄はもっとも重要になります。
なぜなら、会社としては「期間工で働きたい目的」が一番気になるからです。
たとえ転職回収が多くても問題はありませんが、その代わりにあなたの想いをしっかりアピールしましょう。
期間工の志望動機・自己PRとして有効なのは、以下の内容です。
- 体力自慢
- ハッキリとした目的があって稼ぎにきた
- 自動車製造に対する熱意
- 継続して働きたいという意思
このあたりの内容をアピールすると効果的です。
たとえば、以下の例文のような志望動機であればバッチリです。
このように当たり障りのない内容でも、とにかく「真面目に働いてくれそうだな」というのが伝わればOKです。
7.特技・趣味
履歴書に趣味・特技欄があれば、旅行・ドライブ・映画鑑賞・スポーツなど何でもいいので書いておきましょう。
空欄のままでも問題ないですが、面接官に「何もないの?」と思われても損です。
スポーツやレジャー関連に趣味があれば、「体力面」「明るい性格」「社交性」などのアピールにつながります。
8.通勤時間
自宅通勤する場合は、おおよその通勤時間も書きましょう。
「入寮を希望する」「勤務地がまだ確定していない」という場合は、空欄のままで大丈夫です。
自宅から勤務先までの通勤時間は、Google Mapを使うと便利です。
自宅と勤務地を入力して移動手段を選べば、所要時間が表示されます。
9.扶養家族数・配偶者の有無
結婚していて家族がいる方は、次の欄に記入します。
〈配偶者〉
- 結婚していて奥さん(または旦那さん)がいる場合は「有」
- 独身の場合は「無」
に○を付けます。
〈配偶者の扶養義務〉
- 配偶者が扶養に入っている場合は「有」
- 配偶者が働いていて扶養から外れている場合は「無」
に○を付けます。
〈扶養家族数〉
たとえば、子どもが1人いる場合は「1」を記入します。
親などが扶養になっている場合も人数に含めます。
配偶者(奥さん)を除いた人数を書いてください。
扶養家族がいない場合は「0」でOKです。
10.本人希望欄
本人希望欄は個人的な希望をあれこれ書かずに、「貴社指定に従います。」とするのが一般的です。
ただ、勤務地の希望を出したい場合は、「〇〇工場での勤務を希望します。」と書いておきましょう。
希望が通るかはわかりませんが、考慮はしてもらえるかもしれません。
以上が、履歴書の全10項目です。
清書が終わったら、茶封筒かクリアファイルに入れて折れ曲がらないよう大切に保管しましょう。
内容がきちんと書けていても、履歴書がしわくちゃでは印象が良くないですからね。
経歴詐称はダメ!
ここまで、履歴書にある全10項目の書き方を見てきました。
ただ、なかには少し書きにくい内容もあるのではないでしょうか?
たとえば
- 中卒、中退
- 転職が多い
- 職歴に空白期間がある
- ニートで職歴がない
- 前科がある
といった事情です。
面接でツッコまれることを想像すると、不安ですよね。
実際、僕自身も「大学中退」「転職回数10回以上」「借金持ち」といった汚点だらけで、履歴書にどこまで正直に書けばいいのか悩みました…
ただ、どのような経歴があったとしても、ウソの経歴を書くのはダメです。
学歴詐称
高校中退、大学中退という方は「〇〇中退」が最終学歴になるはずですから、その事実を正直に書きましょう。
僕も大学を中退していますが、その理由を面接で問いただされることはありませんでした。
そもそも期間工の仕事は、特別なスキルや知識、頭の良さなどは必要ありません。
2週間〜1ヶ月も経てば慣れるような作業がほとんどです。
ですから、たとえ自慢できるような学歴がなくても大丈夫です。
職歴詐称
もちろん職歴詐称もNGですが、転職回数が多い場合は「働いた期間が短い仕事」「アルバイト」は省略しても問題ありません。
もし職歴を省略して「空白期間」が長くなるようなら、その間に何をしていたか面接で答えられるように準備しておきましょう。
なお、仕事を辞めた理由もさまざまあるかと思いますが、「一身上の都合により退職」と統一して書けばOKです。
履歴書の嘘がバレると正社員登用は絶望的
年金手帳や雇用保険の加入歴などを見れば、その人の経歴はある程度わかってしまいます。
仮に履歴書のウソが後々バレれたら、経歴詐称になる可能性もあり、解雇されてしまうかもしれません。
ましてや、正社員登用への道は絶望的です。
ですから、たとえ隠したくなるような経歴でも、ウソを書くのは賢明ではありません。
前科は会社にバレる?
前科は「最上級の個人情報」になるので第三者にバレることはありませんし、会社も調べることは不可能です。
ですから、会社から聞かれない限り、犯罪歴を自ら申告する必要はありません。
たとえ刑務所にいて職歴に空白期間があっても、服役中に工場作業や職業訓練などをやっているはずですから、履歴書にはそのことを書けば大丈夫です。
ただし仮に、期間工で働いている間に事件(交通事故なども含む)を起こしてしまい、それがきっかけで会社に前科がバレてしまう恐れはあります。
その場合は解雇される可能性があるので、十分に注意しなければいけません。
まとめ
以上が、期間工の履歴書の書き方と注意点です。
ポイントが多かったので、最後にまとめます。
- 履歴書のサイズは、片面A4サイズの二つ折りタイプが一般的
- 履歴書は「一般用」を選ぶ(職務経歴書は不要)
- 手書き、PC入力どちらでもOK(手書き指定の場合もある)
- 証明写真のサイズは縦4cm、横3cm(アプリ→コンビニ印刷も可)
- 写真はスーツが無難(私服の場合はジャケットまたはシャツが良い)
- 日付けは履歴書を提出する日
- 経歴は「和暦」で統一
- 学歴の前には「学歴」と、職歴の前には「職歴」と、一行を使って書く
- 学歴は「〇〇中学校卒業」から書く
- 退職理由は「一身上の都合により退職」とだけ書く
- 短い職歴やアルバイト経験は省いてもOK
- 空白期間は「何をしていたか」を考えておく
- 「勤務地の希望」があれば一応希望欄に書いておく
- 書き終わった履歴書はファイルで保管する
- 学歴、職歴の詐称はNG
少し長い内容になりましたが、項目ごとにまとめていけば難しいことはありません。
誤字脱字に注意しつつ、丁寧に書き進めていきましょう。
履歴書を添削してもらう方法
正直僕は、誰かに自慢できるような経歴はありません…
「履歴書一枚で人間の何が分かる!」という想いもありますが、その内容で期間工の採用が左右されるのもまた事実です。
でも大事なのは、仕事への意欲です。
その想いを履歴書で伝えつつ、内容は正直に無難にまとめることを意識しましょう。
なお、応募先の会社がまだ決まっていない方は、以下のおすすめ求人もチェックしておきましょう。