愛知県の期間工求人の中でも、「トヨタ」「デンソー」「アイシン」は特に人気の高い3社です。
そのため、この3社のうち、どこへ応募しようか迷う方もいるかと思います。
トヨタ、デンソー、アイシンの3社について期間工の待遇を比べた結果、総合評価は以下のようになりました。
| 評価点 | |
| トヨタ | 27/30点 |
| デンソー | 26/30点 |
| アイシン | 25/30点 |
このように、総合評価点では3社とも遜色ない結果になりました。

でも、これだと応募先を選ぶのに余計迷ってしまいますよね…
給料だけで言えば、短期ならアイシン・トヨタがおすすめで、長期ならデンソー・トヨタがおすすめです。


ただ、どの会社にも善し悪しがあるため、その点も踏まえて応募先を選ぶことが大切です。
というわけで今回は、トヨタ・デンソー・アイシンの3社における期間工の待遇をじっくり比較していきましょう!
給料の比較


まずは、一番肝心な給料を比べてみましょう。
平均的な労働条件(21日勤務、残業20時間)で月収の目安を計算したところ、3社の場合は以下のようになりました。
月収の比較
| トヨタ | デンソー | アイシン | |
| 月収目安 | 30.6万円 | 32.6万円 | 31.3万円 |
3社とも月収30万円は超える水準ですが、1〜2万円の地味な差があり、年収ベースでは大きく影響します。
期間工の大きなメリットである「入社祝い金」も比べてみましょう。
入社特典の比較
| トヨタ | デンソー | アイシン |
| 入社特典 60万円 | 入社・赴任手当 2万円 | 入社祝い金 100万円 |
手当の名称はそれぞれ異なりますが、いずれも入社祝い金としての扱いになります。
とくにアイシンは非常に高額で、分割支給にはなりますが、総額はなんと100万円です!





でも、デンソーは2万円かぁ…
デンソーは期間工募集に強気
この違いから、デンソーは短期でサクッと稼ぎたい人向けではなく、長期で働いてくれる人材を求めていると推測できます。
あるいは、高額な祝い金を用意しなくても募集要員を十分に確保できているのでしょう。
それでは、満了金などの手当もすべて含めた3社の「総支給額」を就労期間ごとに比較します。
総支給額の比較
| トヨタ | デンソー | アイシン | |
| 半年 | 286万円 | 229万円 | 300万円 |
| 1年 | 519万円 | 480万円 | 537万円 |
| 2年 | 1,026万円 | 1,017万円 | 956万円 |
| 35か月 | 1,517万円 | 1,534万円 | 1,334万円 |
| 平均年収 | 520万円 | 530万円 | 457万円 |



3社ともかなり金額ですよね。
実は、この3社の期間工は全国的にもトップクラスの待遇だからです。
ただこの3社においても、就労期間ごとの収入は数十万円もの差があります。
- トヨタ
短期でも長期でも収入は圧倒的。 - デンソー
短期では他2社に劣るが、長期的には年収500万円を優に超える。 - アイシン
1年以内の収入は驚異的だが、2,3年目はふつう。
このように、短期・長期のどちらで働くかによって、稼ぎやすさは変わります。
効率よく稼ぐには、「働く期間」をある程度想定したうえで会社を選ぶようにしましょう。
仕事内容・勤務時間帯の比較


とはいえ、ただ稼げれば良いわけではなく、仕事内容も重要な選択基準になるはずです。
工場での作業内容は、ライン工程によって大きく異なります。
そのため、ここでは細かな内容には触れませんが、大きく分けると「ボディメーカー」と「部品メーカー」があります。
| ボディメーカー | トヨタ |
| 部品メーカー | デンソー アイシン |
どちらかといえば、ボディメーカーのほうが作業負担は大きい傾向があります。
“論よりも証拠” ということで、まずはトヨタ工場の作業風景をご覧ください。
いかがですか?
もちろん、これはほんの一部の工程に過ぎませんが、ボディの組み立て作業のイメージは掴めたかと思います。
では、部品メーカーであるデンソーの作業風景も見てみましょう。
ボディメーカーと部品メーカーの動画をそれぞれご覧になっていただきましたが、雰囲気の違いは感じ取ってもらえたでしょうか?
デンソーやアイシンは部品メーカーなので、やはりトヨタに比べると軽作業の工程が多くなります。
細かな作業が得意な人もいれば、体を大きく動かすほうが性に合っている人もいますから、その辺りの違いをイメージしつつ会社を選ぶことも大切です。



私は断然、部品メーカー派です!
ただ、トヨタでも検品や細かな作業もあるので、結局のところ、仕事内容は「配属先の部署」によって左右されます。
なお、この3社は勤務時間帯にも違いがあります。
勤務時間帯の比較
| 日勤 | 夜勤 | |
| トヨタ | 6:25~15:05 | 16:00~0:40 |
| デンソー | 8:40~17:15 | 18:55~3:45 |
| アイシン | 8:00~16:50 | 21:00~5:50 |
トヨタの場合は、日勤の始業時間がかなり早めです。
しかしそれに伴い、夜勤の終業時間も早いため、昼夜が逆転した生活リズムにはなりません。



夜勤終わりが早いのは、結構大きなメリットだと思います。
一方、アイシンの場合は、夜勤が終わると外はすっかり朝です。
残業が1,2時間あれば、夜勤明けは通勤ラッシュの時間帯と重なることになるでしょう。
デンソーはその中間くらいの時間帯になります。
期間工は夜勤があるお陰で稼げるわけですが、反面、それが身体への負担にもつながります。
そういった意味では、トヨタの勤務時間帯はほかの2社に比べてアドバンテージになるでしょう。
正社員登用実績の比較


期間工の雇用契約は期限付きです。(最長2年11か月)


しかし、会社によっては期間工から正社員へキャリアアップできるケースもあるため、将来的な安定が望める仕事でもあります。
その点はトヨタ、デンソー、アイシンの3社はいずれも優秀で、以下のとおり、正社員への登用実績はかなり多いです。
正社員登用実績の比較
| 登用実績 | |
| トヨタ | 1,022名/2020〜2024年 |
| デンソー | 1,300名/2017〜2021年 |
| アイシン | 679名/2015年 750名/2018年 ※採用枠2倍に拡大 |
全国の期間工求人の中でもこの3社が人気なのは、キャリアアップへの期待度が大きいのも一つの要因です。
ちなみに、アイシン精機・アイシンAWはともに、期間工から正社員への登用実績はトップクラスでした。
2021年の合併後もその傾向は続くかと思いますが、ただ、実績が公開されていないので明言はできません。
となると、トヨタ、デンソーのほうが「正社員登用」においては堅い選択と言えますが、それだけ競争率も高くなるでしょう。
勤務地を比較
待遇とは直接関係ありませんが、勤務地も気になるポイントだと思います。
というわけで、3社の勤務地もざっくり比べてみましょう。
勤務地の比較
| トヨタ 全10工場 | デンソー 全12工場 | アイシン 全19工場 |
|---|---|---|
| 豊田市 5工場 みよし市 3工場 碧南市 1工場 田原市 1工場 | 刈谷市 1工場 安城市 2工場 西尾市 2工場 豊橋市 2工場 豊田市 1工場 幸田町 1工場 阿久比町 1工場 三重いなべ市 1工場 静岡湖西市 1工場 | 安城市 5工場 岡崎市 5工場 西尾市 3工場 蒲郡市 1工場 碧南市 1工場 豊田市 1工場 田原市 1工場 半田市 1工場 |
3社ともさすが大企業とあって、工場の数は非常に多いです。
とくにデンソー・アイシンは西三河を中心に工場がバランスよく分布しており、デンソーにおいては三重、静岡にも勤務地があります。
トヨタは工場の数自体は多いのですが、その大半が豊田市、みよし市に集中しています。
県外から赴任する場合はあまり関係ないかもしれませんが、地元の方で自宅通勤する場合は「勤務地」も無視できないポイントになるでしょう。
トヨタ・デンソー・アイシン期間工の総合評価
ここまで、トヨタ・デンソー・アイシン3社における期間工の待遇を比べてきました。
それでは上記の項目ごとに得点を付けて、3社の総合評価を出してみましょう!
3社の総合得点
| トヨタ | デンソー | アイシン | |
| 平均年収 | 5点 520万円 | 5点 530万円 | 4点 457万円 |
| 半年給与 | 5点 286万円 | 3点 229万円 | 5点 300万円 |
| きつさ | 3点 ややきつめ | 4点 やや軽め | 4点 やや軽め |
| 夜勤時間 | 5点 深夜早め | 4点 深夜遅め | 3点 早朝 |
| 正社員 | 5点 実績多数 | 5点 実績多数 | 4点 実績多数? |
| 勤務地 | 4点 10工場 | 5点 12工場 | 5点 19工場 |
| 総合 | 27/30点 | 26/30点 | 25/30点 |



3社ともに諸々の特色はありますが、総合点ではほとんど差が出ませんでした。
以上をふまえて、3社の総評を最後にまとめます。
トヨタは【給料よし・勤務時間よし・将来性よし】と、三拍子そろった優良求人です。
入社祝い金が非常に高額で、短期でも長期でも総支給額は圧倒的!
配属される工程によってはデンソー・アイシンよりややハードに感じるかもしれませんが、一方で昼夜逆転しないシフトは非常に魅力的だと思います。
デンソーとアイシンならどっちがいい?
トヨタの待遇は非常に良いですが、仕事内容に不安を感じる方は部品メーカーの「デンソー」または「アイシン」をおすすめします。
トヨタと同様、デンソーの待遇も申し分ないです。
部品メーカーで軽作業がメインであることを考えれば、トヨタより働きやすいと感じる方もいるでしょう。
デンソーはボーナスの条件により、2年目以降の給料が特に高いです。
また、入社祝い金が低いことも考えると、短期よりも1年以上の長期向けの求人になります。
さらに言えば、正社員登用も期待できる会社なので、安定を望む方には最適だと思います。(女性にもオススメ)
アイシンは入社祝い金が非常に高額なため、短期ならトヨタと同等。
ですから、1年以内の短期で働く方におすすめです。
また、トヨタ・デンソーは人気が非常に高く、競争率も高いため、最初からアイシンを狙ったほうが採用は確実かもしれません。
また、工場が三河地区にバランスよく分布しているため、自宅通勤の方にも都合が良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、期間工求人のなかでも特に人気が高い、愛知県のトヨタ・デンソー・アイシン3社の待遇を比較してきました。
各社の特徴にそれぞれ違いはありますが、仕事に求める条件を明確にすれば応募先も自ずと絞れてくるはずです。
今一度、あなたの希望と照らしあわせて応募先を選んでみてくださいね。



入社が無事に決まるよう応援しています!





