期間工で働く会社を選ぶ際、スバルとホンダの2社で応募先を迷っている方もいるのではないでしょうか?
ただ、実際のところ、給料がどれくらい違うのかが気になりますよね。
基本的に、自動車メーカーの期間工は給料が高いですが、スバルとホンダを比較した場合、以下の傾向がありました。
- 短期なら「スバル」のほうがやや高収入。
- 1年以上なら「ホンダ」のほうが断然有利。
というわけで今回は、スバル期間工とホンダ期間工について詳しく比較していきましょう!
スバルとホンダの給与条件
期間工の給料というのは、基本的にどこの会社も以下4つの手当で構成されます。

ですから、まずは各手当がどういう条件になっているかを確認する必要がありますが、最終的には「総支給」で稼げるかどうかを判断することが重要です。
基本給の違い
ではまず、スバル期間工とホンダ期間工の基本給を見てみましょう。
スバル | ホンダ | |
日給 | 10,200円〜 | 11,200円〜 |
月収目安 | 30.7万円〜 | 32.4万円〜 |
スバルは決して悪い金額ではありませんが、一方、ホンダの基本給は非常に高いです。
これが給料のベースになるため、総支給も左右することになります。

ちなみに、2社とも段階的に昇給があります。
入社祝い金の違い
次に、入社祝い金を比較します。
スバル | ホンダ |
40万円 | 10万円 |
このとおり、現段階で「ホンダ」の支給は10万円のみです。
一方、スバルは40万円もの金額になるので、この差はかなり大きいです。
ただし、スバルの入社祝い金はすぐにもらえるわけではなく、入社5か月目の支給になります。
満了慰労金の違い
続いて、期間工のボーナスである「満了慰労金」の条件を比べてみましょう。
満了月 | 満了慰労金の累計 | |
スバル | ホンダ | |
3か月 | ー | 9万円 |
4か月 | 8万円 | ー |
6か月 | 18万円 | 18万円 |
12か月 | 42万円 | 48万円 |
18か月 | 60万円 | 82万円 |
24か月 | 84万円 | 116万円 |
30か月 | 102万円 | 150万円 |
35か月 | 122万円 | 184万円 |
スバルの場合は、労働日数に応じて金額が加算されていき、退職時または1年区切りのタイミングで一括支給されます。
ホンダの場合は、3か月ごとに9〜17万円がコンスタントに支給されます。
表のとおり、1年目の金額は大差ないですが、2年目以降の累計はホンダのほうが明らかに高いですね。
その他各種手当の違い
では、上記以外の手当も見てみましょう。
スバル期間工の各種手当は、以下のとおりです。
スバル | |
赴任手当 | 2万円 |
食事補助 | 3,410円/月 |
正月夏季手当 | 3万円/年2回 |
寮費 | 無料 |
赴任帰任旅費 | 支給あり |
目立った手当はないものの、正月夏季手当は地味に嬉しいですね。
一方、ホンダ期間工の各種手当は、以下のとおりです。
ホンダ | |
食事補助 | 1.3万円/月 1勤務1食無料 |
生活立ち上げ準備金 | 2万円 |
寮費 | 無料 |
赴任帰任旅費 | 支給あり |
注目すべきは、食事手当が毎月支給される点です。
したがって、毎月の給料が1.3万円アップすることになります。



寮費や赴任帰任旅費については変わりません。
以上が、スバル期間工とホンダ期間工の給料条件です。
スバル期間工とホンダ期間工はどっちが稼げる?
ここまで2社の待遇を詳しく比較してきましたが、冒頭でもお伝えしたように、肝心なのは「総支給額」です。
というわけで、上記の条件をふまえ、スバル期間工とホンダ期間工の「総支給・年収」を就労期間ごとに比較してみましょう!
スバル | ホンダ | |
3か月 | ー | 118万円 |
4か月 | 133万円 | ー |
6か月 | 247万円 | 224万円 |
1年目 | 465万円 | 451万円 |
2年目 | 439万円 | 463万円 |
3年目 (11か月) | 403万円 | 435万円 |
合計 | 1,307万円 | 1,349万円 |
平均月収 | 37万円 | 39万円 |
平均年収 | 448万円 | 463万円 |
2社の総支給額は、このような結果になりました。
6か月〜1年目では入社祝い金の差が顕著に現れるため、スバルのほうが高条件です。
しかし2年目以降は基本給の差から、ホンダのほうが稼ぎやすい条件になります。



とくに2,3年目の年収の差はかなり大きいですね。
したがって、1年以内の短期で働く場合は「スバル」をおすすめします。
一方、長期の場合は「ホンダ」のほうが有利です。
ただし、長期的に安定した雇用を望む方にとっては、登用実績も無視できないポイントです。


正社員登用実績
2社とも正社員登用制度はありますが、スバルのほうが積極的に登用を行っています。
以下は、スバルの正社員登用実績です。





公式サイトで登用実績を公表するのは、積極的に採用している証です。
一方、ホンダも正社員への採用実績はあるものの、その数字は公表されていません。
したがって、スバルのように積極採用するメーカーと比べると、ホンダの正社員登用実績はやや少ないことが推測できます。
期間工の長期の給料においては「ホンダ」のほうが有利ですが、さらに長い目で正社員を目指す場合は「スバル」のほうがチャンスはあると言えるでしょう。
まとめ
今回はスバル期間工とホンダ期間工の待遇を比べてきましたが、あらためて2社の特徴をまとめます。
- 基本給はホンダより低い(昇給あり)
- 入社祝い金が高額
- 満了慰労金の条件は「ふつう」
- 正月夏季手当が出る
- 6か月〜1年目の総支給はホンダより高い
- 正社員登用に積極的
- 日給が高い(昇給あり)
- 入社祝い金が少額
- 満了金が高額(3か月ごとに支給)
- 食事補助が毎月出る
- 長期的にはスバルより稼げる
- 正社員登用実績は非公開
というわけで結論ですが、給料だけを見れば「短期ならスバル」「長期ならホンダ」がおすすめです。
ただし、スバルのほうが正社員登用を積極的に行っているため、その点も踏まえて検討してみましょう。
なお、スバルとホンダを含めた「総合ランキング」は以下からチェックしてみてください。

