期間工の契約は期限付きではありますが、その反面、非常に稼ぎやすい仕事です。
実際、世代の平均年収より多く稼ぐことができます。
ところが、期間工が「貧乏」呼ばわりされることがあるのはなぜでしょうか?
僕は本当に貧乏だった時期があるから、そこのことを考えれば期間工は間違いなく「金持ち」だよ。
私も安い時給で働いていたので、今の給料にはすごく満足しています!
ただ、そんな期間工でも、生活態度によって貧乏に陥ってしまうのは否めません。
期間工は果たして世間的に貧乏なのか、それとも金持ちと言っていいのか。
今回は、この点をハッキリさせたいと思います!
期間工が金持ちである根拠
たとえば、年収が600万円ある人でも、1,000万プレーヤーから見れば貧乏になるでしょう。
あるいは、年収150万円の人からすれば、年収400万円も稼げれば金持ちです。
要するに、どこから見るかによって、金持ちだの貧乏だのといった評価は変るんです。
ただ、一般的な指標として、「世間の平均年収」と比べて金持ちや貧乏といった位置付けはできるかと思います。
というわけで、まずは、世の中の平均年収を見てみましょう。
国税庁の最新のデータによる、平均年収は458万円です。
つまり、上記のとおり、「47歳くらいで12年以上勤務して、年収458万円ほど」が世の中の平均ということになります。
では、期間工の場合はどうでしょうか。
当サイトでお勧めしている上位10社の1年目の平均年収を計算したところ、以下の金額になりました。
【期間工上位10社の平均年収】
- 467万円
- 年齢関係なし
- 勤続年数1年目
このとおり、世間の平均年収を超えています。
しかも期間工の場合は、年齢に関係なく、入社1年目でこの金額です。
このように客観的に比べれば、収入面では「期間工は金持ち」といえます。
本当に貧乏だった人が期間工をやれば天国
期間工を貧乏と言う人は、おそらく「本当の貧乏」をリアルに経験したことがないんだと思います。
僕はこう見えて結構苦労した時期があったので、25歳で期間工を初めて働いたときは天国のような待遇に感じました。
それまでは飲食業界で働いていたのですが、待遇は以下のような条件でした。
【飲食店時代の待遇】
- 年収240万円
- 年間休日60日
- 長期連休なし
- 労働時間1日12〜14時間
- まともな休憩なし
- 残業代なし
- ボーナスなし
- 通勤手当なし
- 福利厚生なし
当時は、こういう労働環境が普通だと思っていました。
でも、福利厚生のある一般の企業で働いている人からすると、たぶん「ブラックな仕事」と言われるでしょう。
仮に、上記の労働時間を「期間工の待遇」に当てはめると、年収は600万円以上になります。
しかし、現実は年収240万円でした…。
それと比較して、期間工の待遇を見てみましょう。
【期間工の待遇】
- 年収467万円
- 年間休日120日以上
- 長期連休あり
- 労働時間1日8時間(残業0〜2時間ほど)
- 残業手当あり
- ボーナスあり
- 通勤手当あり
- 寮費&水光熱費無料
- 食事&定時休憩あり
- 社会保険完備
この差がお分かりいただけるでしょうか?
期間工へ転職したとき、飲食店と比べて稼ぎやすさが全然違うことを痛感しました。
それに休みが多くて、残業代もきちんと出ることが嬉しかったです!
それでも、期間工が貧乏と言えるでしょうか?
ここで、飲食店で働いていた頃と期間工(入寮した場合)の生活費の収支を比べてみましょう。
貧乏生活 | 期間工 | |
---|---|---|
月収 | 20万円 (240万÷12) | 39万円 (467万÷12) |
税金・年金等 | 4万円 | 7.8万円 |
家賃 | 6万円 | 0円 |
光熱費 | 2万円 | 0円 |
食費 | 3万円 | 2万円 |
残るお金 | 5万円 | 29.2万円 |
この表は1ヶ月の収支になります。
飲食店で働いていた頃は一人暮らしをしていたので、1ヶ月で自由に使えるお金はせいぜい5万円程度でした。
ただ、貧乏生活とはいえ、日常品は買わなければいけませんし、それなりに人付き合いもあったので、年間の貯金額はリアルに10万円くらいでした。
一方、期間工で寮に入れば、税金や食費を差し引いても月換算で約30万円ものお金が残ることになります。
ですから、貧乏生活を実際に経験した者からすれば、期間工は完全に金持ちの処遇です。
少なくとも、世間の平均年収と比較しても分かるように、期間工が貧乏とは絶対に言えません。
高待遇の仕事でも貧乏に陥る要因
個人的見解もありますが、期間工の待遇は非常に恵まれていると思います。
ただ、中には、そんな期間工で働いているにも関わらず貧乏に陥ってしまう人がいます。
一体、なぜでしょうか?
当たり前のことですが、お金というのは以下の基本的な原理があります。
このとおり、お金は投資に回すか、使わなければ増えます。
しかし、稼ぎが多くても、出費や浪費が多ければお金は減ってしまいます。
では、期間工で見た場合、家族を養っている人は多くありません。
したがって、期間工で働いているにも関わらず貧乏に陥るのは、ほぼ「浪費」が原因です。
たとえば、ギャンブルや飲み代、風俗、ネットショッピングなどです。
残念ながら、良い会社でそこそこ稼いでいても、出費をコントロールできなければお金持ちにはなれません。
ですから、待遇が良いと言われる期間工でも、貧乏に陥ってしまう可能性があることは理解しておきましょう。
おわりに
期間工は貧乏か、それとも金持ちか。
平均年収と比較した一般的な基準からしても、期間工は「金持ち」と言えるでしょう。
もちろん、その会社でも正社員のほうが年収は高いでしょうが、上には上がいるので、年収1000万、2000万稼ぐ人からすればその正社員だって貧乏と言えるわけです。
こういう相対的な価値観というのは、どこまでいっても切りがないですね。
とにかく、期間工の立場で大事なことは、お金を賢く使い、守ることです。
また、大前提として、「稼げる会社」で働く必要があることは言うまでもありません。