「稼ぎやすい」という点において期間工は非常に好都合である一方で、期限付き雇用のリスクが伴う仕事でもあります。
しかしながら、「期間工の契約」と「失業保険の受給」を繰り返せば、仕事を長期的に続けることも一応は可能です。
いわゆる「期間工ループ」ですね。
ただ、期間工ループを一生続けることはできないですし、その状況も決して「安定」とは言えません。
ですから、工場勤務で将来も安定して稼ぎ続けたいのであれば、派遣会社の正社員として働く「無期雇用のPEO社員」になることも考えてみてください。
というわけで今回は、期間工ループがたどる末路と、期間工を続けたい方にお勧めする「PEO」という働き方について詳しく解説します。
期間工ループはやめとけ!と思う
期間工は未経験からでも働けるのに、なぜこれほど待遇が良いのか?
それは、有期雇用(最長2年11ヶ月)というリスクがあるからです。
したがって、基本的に期間工は「単発で稼ぐ」ための仕事になります。
ただ、期間工を続ける方法がないわけではありません。
それが、冒頭でもお伝えした「期間工ループ」です。
要するに、期間工と失業保険受給を繰り返しながら生活する、ある意味で賢い方法になります。
複数のメーカーを渡り歩く方法↓
同じメーカーで再入社を繰り返す方法↓
有期雇用の期間工でも、このやり方なら長期でやりくりすることは一応可能です。
ただし、期間工を続けるデメリットもあります。
期間工ループのデメリット
- スキルが身につかない
- キャリアを積めない
- 職場が安定しない
- 収入アップが見込めない
- 歳を重ねるほど採用は不利になる
どの会社でも、期間工の仕事は「単純作業の繰り返し」です。
そのため、長年働いても特別なスキルが身につきません。
また、何年働いてもキャリアを積むことができず、収入も年齢に応じて上がることはないです。
そして、30代後半、40代となるにつれ、期間工でも不採用になるリスクが高まります。
以前、勤めていた職場にも再雇用を繰り返しながら期間工で働く50代近くの方がいましたが、もしリーマンショックやコロナショックのような経済状況になれば、真っ先にリストラの対象になるでしょう。
ですから、仕組み上は「期間工ループ」で稼ぎ続けることができても、将来のリスクを先延ばしにするような働き方になってしまうのが現実です…。
期間工を一生やるより正社員になるべき理由
したがって、工場勤務を続けるのであれば、やはり正社員になるのが一番です。
正社員になれば、たとえば以下のようなメリットがあります。
正社員になるメリット
- 雇用が安定する
- 職場を転々としなくて済む
- 収入が安定する
- 昇給制度する
- スキルが身につき、キャリアを形成していける
- 退職金が出る
- 社会的信用度が高い
正社員になれば雇用が安定するため、長期的にスキルやキャリアを積むことができます。
また、それに伴い、昇給も年々見込めるでしょう。
数ヶ月〜1,2年の短いスパンで働くのなら、期間工はとても好都合です。
しかし、将来の安定を望むのであれば、はやり早いうちに正社員へ舵を切ることをおすすめします。
私もズルズルと期間工のまま働くより、正社員をめざしたほうがいいかも…
期間工ループより無期雇用派遣「PEO社員」がおすすめ
では、どうすれば、今のような製造業で「正社員」になれるでしょうか?
正直なところ、大手製造メーカーでいきなり正社員になるのは難しいです。
ですから、王道としては、期間工から正社員へキャリアアップするのが堅実的です。
ただ、期間工からキャリアアップを目指す方はたくさんいます。
そのため、以下の記事で紹介する一部のメーカーを除き、期間工からの正社員登用は「狭き門」なのが実情です。
そこで一つの提案として、「PEO社員」として働く方法をご紹介します。
「株式会社PEO」は、製造業の人材派遣で最大手のアウトソーシングのグループ会社です。
そして、PEO社員とは、「株式会社PEOの正社員」として大手製造メーカーに勤務する雇用になります。
この働き方なら、大手派遣会社ですぐに正社員になれる上、期間工と同じように大手製造メーカーの工場に勤務することができます。
PEOのメリット
では、PEO社員のメリットを見てみましょう。
- すぐに正社員になれる
- 無期雇用だから仕事が安定する
- 収入が安定する
- 期間工と同程度稼げて、昇給もある
- 勤務地が変わらない(職場の変更は可能)
- スキルが身につき、キャリアを形成できる
- 集合寮ではなく、アパート・マンション寮に住める
株式会社PEO(大手派遣会社)の正社員ですから、まず「雇用の安定」はすぐにでも実現します。
長期的に見ても、収入アップやキャリア形成などの大きなメリットもあります。
また、期間工のように「契約が切れたら他社へ異動」ということもありません。
PEOのデメリット
一方、PEOのデメリットもあります。
- 製造メーカー直接雇用の正社員ではない
- 期間工より手取りが下がるケースがある
- 勤務態度が悪いと配属先からNGが出ることも
派遣社員として大手製造メーカーに勤めることにはなりますが、あくまでも雇用主は株式会社PEO(派遣会社)です。
PEOの待遇も非常に良いですが、配属先によっては期間工より給与が若干下がるケースも考えられます。
ただ、PEO社員の場合は昇給がありますし、何より雇用の安定とキャリア形成が手に入ります。
正社員になるなら「PEO」が確実
本来なら、大手企業で期間工として働き、そのまま正社員へキャリアアップできれば一番良いと思います。
しかし、期間工から正社員へのルートは狭き門でもあるため、何年がんばっても結局、正社員になれず、時間を無駄にしてしまうケースも少なくありません。
そこでお勧めしたのが、上記の「PEO社員」というわけです。
PEOなら今すぐに正社員として安定した雇用が手に入りますし、それと同時に将来へのキャリア形成にもつながります。
期間工ループは確かに都合のいい働き方ではありますが、堅実に将来を考えるのであれば「PEO社員」もぜひ検討してみてください。
まとめ
そもそも期間工は有期雇用になるので、長期的に安定する仕事ではないです。
期間工と失業保険給付を繰り返しながら生活すること(いわゆる期間工ループ)は可能ですが、正直、いつまで続けられるかも分かりません。
ですから、将来の安定を望む方は、やはり正社員になるべきです。
その際の選択肢は、以下の2つがあります。
- 期間工から正社員へキャリアアップする
- 株式会社PEOの正社員になって大手企業に勤める
①の方法が理想ですが、やはり狭き門ですし、何年がんばっても正社員になれる保証はありません。
であれば、②の方法ですぐに雇用の安定を手に入れたほうが賢明かもしれませんね。