「そりゃ稼ぎたいけど休みもしっかり取りたい」
「期間工の休日は年間何日?」
「有給ってもらえるの?」
稼げると言われる期間工ですが、休み事情も気になりますよね。
期間工を募集する企業はどこも大手なので、以下のとおり、休日は一般的な条件になっています。
- 土日休み
- 年末年始、GW、お盆の長期連休
- 年間休日120日以上
期間工は日給制(時給制)なので、休みが多くなれば給料は減ります。
なので、週休2日+長期連休くらいが丁度いいですよね。
ただ他にも、有給や休日出勤、突発休みなど、気になるところもあるかと思うので、今回は「期間工の休み事情」について詳しく解説しましょう。
基本は土日休み
どのメーカーどの工場でも、基本的には土日休みになっているところがほとんどです。
このように、土日を挟んで昼勤夜勤を繰り返していくシフトになります。
5日連勤は決して楽ではありませんが、その点はほかの仕事でも変わりません。
週末は心身をしっかり休ませて、リフレッシュしましょう。
夜勤明けは休みが短くなる
ただ、期間工は「昼勤↔夜勤」の交替勤務になるので、週末の生活リズムがイレギュラーになります。
◆昼勤→夜勤に切り替わる週末
この場合、土日はまるっと休みです。
さらに、月曜の夜から1週間の仕事がスタートするので、月曜は「半休」のような感覚になります。
◆夜勤→昼勤に切り替わる週末
一方、夜勤の最後は「土曜の朝」に終わります。それから帰って寝ると、土曜はほぼほぼ潰れます。
したがって、「1休+半休」になるので、休みがちょっと短くなります。
このように、生活リズムが1週間ごとに変わるのが、期間工の大変なところなんだ。
私は1ヶ月くらいで夜勤生活にも慣れました。
ただ、夜勤があるお陰で月収が5万円くらいはアップするので、稼ぎたい方にとってはメリットでもあります。
期間工でも長期連休は取れる
さらに、期間工は土日休みに加え、一般的な長期連休も休めます。
- 年末年始の連休
- ゴールデンウィーク
- お盆の連休
それぞれ7〜10日のまとまった連休が取れるので、かなりリフレッシュできます。
逆に休みが長すぎて、最初は時間の使い方に戸惑いました。
人によっては連休があるのは当然と思うかもしれませんが、以前、僕がいた飲食業では年末年始にせいぜい3連休がとれれば良いほうでした…。
それと比べると、1週間以上も休めるなんて天と地ほどの差があるんです!
それくらい期間工は恵まれた待遇だと思います。
期間工の年間休日は何日?
では結局のところ、期間工はどのくらいの休みがもらえるのでしょうか?
ズバリ、年間120日以上(1年の3分の1)です!
一部のメーカーを例に挙げて、社内カレンダーによる年間休日の日数を紹介します。
【期間工の年間休日】
会社 | 年間休日 | 会社 | 年間休日 |
トヨタ | 121日 | アイシン | 121日 |
スバル | 122日 | 豊田自動織機 | 121日 |
日産 | 121日 | トヨタ紡織 | 121日 |
マツダ | 121日 | トヨタ九州 | 121日 |
ホンダ | 121日 | 日産車体 | 121日 |
スズキ | 120日 | デンソー | 121日 |
三菱 | 121日 | キャノン | 125日 |
日野 | 121日 | コマツ | 128日 |
いすゞ | 121日 | ブリヂストン | 120日 |
だいたいどのメーカーを見ても、年間休日120以上になっています。
さすがに、日本を代表する大手企業がこのルールを無視するわけにはいかないですからね。
なお、日本の一般企業における年間休日の平均は114日になります。
期間工の年間休日は平均以上!
年間休日 | |
基本労働基準の最低ライン | 105日 |
日本の平均 | 114日 |
大手の期間工 | 120日以上 |
そう考えると、期間工は休みが多いほうになります。
なぜなら、企業規模が大きいほど、休みも多くなる傾向があるからです。
ちなみに、僕が以前働いていた飲食店では週1休みが普通だった…
(年休60日)
当時はそれが当たり前だと思っていましたが、期間工に転職したときは「こんなに休めるの?!」と驚いたのを覚えています。
年休60日って、期間工の半分しか…
先輩も苦労してるんですね。
メーカーによって休みの日数は若干異なりますが、いずれにしても平均以上の休みがもらえるのは間違いありません。
休日出勤で休みが減ることもある
ただし、忙しい時期になると、昼勤の週にかぎり「休日出勤」になる可能性もあります。
(※夜勤の週の休日出勤はありません)
頻繁に休日出勤を頼まれることはないですが、ときどきあることは理解しておきましょう。
そうなれば、必然的に休みが減ることになります。
休日出勤の頻度はメーカーによって全然違います。
僕が最初働いた会社では、1年のうちで休日出勤は2日だけでした。
休日出勤は給料が40%アップ!
「休みも仕事しなくちゃいけないの?」と思うかもしれませんが、そう頻繁にはないので安心してください。
それに、休日出勤すると給料が4割増になるんです!
たとえば、日給1万円なら、休日出勤では1.4万円も稼げます。
通常の日給 | 休出の日給 | 差額 |
10,000円 | 14,000円 | 4,000円UP |
つまり、休日出勤は効率よく稼ぐチャンスでもあります。
休みが減ってしまうのは癪(しゃく)ですが、少しでも多く稼ぎたい方にはむしろメリットと言えるでしょう。
有給はいつからもらえる?
さらに、通常の土日休み、長期連休に加え、期間工は「有給」がもらえます。
(※有給は義務化されています。)
一般的には、日当(定時で働いた分の給料)が休んでも支給されます。
なお、有給がもらえるようになるのは7ヶ月目以降です。
契約期間 | 有給休暇 |
7ヶ月目〜 | 10日間追加 |
13ヶ月目〜 | 11日間追加 |
25ヶ月目〜 | 12日間追加 |
たとえば、6ヶ月の契約を満了して7ヶ月目以降も延長すると、その段階で10日間の有給がもらえます。
さらに2年目、3年目とそれぞれ有給がもらえる仕組みになっています。
ちなみに、前述で説明した「年間休日120日以上」に有給は含まれません。
120日に加えて10日の有給がもらえるんです!
したがって、実質は年間休日130日以上となります。
有給の申請は早めが肝心
製造ラインのスケジュールにも影響するので、休みたい日が決まったら早めに申請することが肝心です。
ただし、次の場合は、有給が思うように取れないこともあります。
- 生産が忙しくなる時期
- 他の人の休みと重なる場合
- 正社員の年休を調整する時期
これらのタイミングでは、有給を申請してもOKが出ないケースも考えられます。
有給が取れなくても退職時に有休消化できる
実は、有給休暇には期限があり、労働基準法では「2年」で消滅してしまうルールになっています。
つまり、有給をもらってから2年以内に使わないと消えてしまいます。
だから、会社の都合が許せば、有給は積極的に使っていったほうがいいです。
しかしながら、全社員が有給をどんどん使うと、製造ラインも稼働しなくなってしまいます。
そのため、辞めるまで有給を使い切れないこともしばしば。
ただ、安心してください。
その場合、有給が踏み倒されるわけではなく、辞める直前にまとめて休ませてもらえます。
いわゆる「有給消化」です。
たとえば、期間工で1年間働き、有給を1日も使わなかったとします。
その場合、契約が終わる最後に10日間の有給を充てるので、カレンダーのように月の後半はまるっと休みになります。
このケースでは、事実上、14日が最終日となり、それ以降の30日までは籍が残っているだけの状態になります。
このようにして、支給された有給を最後に使い切ることができます。
あるいは、メーカーによっては「有給の買取制度」があり、1日約1万円で買い取ってもらえるケースもあります。
期間工とはいえ、契約上は歴とした社員です。
7ヶ月目以降は有給もきちんともらえるので、有効的に使っていきましょう。
病気による突発休みは仕方ないが、ズル休みはNG
ここまで説明したように、期間工は十分なくらい休みが取れます。
しかしながら、どうしても体調不良などで突発的に休んでしまうこともあります。
あなたが欠員となれば、仕事にも大きく影響するのは避けられません。
とはいえ、そこは大手ですから、やむを得ない病欠には意外と寛容です。
でも、「風邪を引いたんで休ませてください…ゴホッゴホッ」とウソをついてズル休みするのはやめましょう。
病欠すると後日「診断書」を求められ、本当に体調が悪かったことを証明しなければいけない場合があるからです。
もし嘘をついたことがバレれば信用を失い、職場にも居づらくなります。
欠勤・遅刻・早退は給料が減るから要注意!
また、病欠や遅刻、早退をすると給料にも大きく響きます。
期間工は日給月給なので、1日休めば給料が約1万円(以上)も減ってしまいます。
さらに欠勤・遅刻・早退があると、皆勤手当や満了金、入社祝い金などの支給条件からも外れてしまう可能性があります。
そうなれば、給料が10万円以上も減額されることだって考えられます。
どうしても体調不良のときは仕方ありませんが、できるだけ給料が減らないように勤め上げることが肝心です。
身内の不幸による休みは「有給扱い」になる
なお、身内に不幸があって休まなければいけない場合は例外です。
これを「忌引き(きびき)休暇」といいます。
通常の欠勤にはカウントされずに、その日は「有給扱い」になります。
日給はもらえますし、皆勤手当や満了金などの支給条件にも影響しません。
どうしても休みたいときは上司に相談しよう。無断欠勤はダメ!
ただ、絶対に休むなと言っているのではありません。
人間ですから、どうしても休みたくなることもあります。
そういうときは、急に「休ませてください」と申し出るのではなく、前もって上司に相談することが大切です。
そうすれば、人員を調整しやすいですし、上司も理解してくれると思います。
面と向かって伝えにくいからといって、無断欠勤やバックレるのだけはやめてくださいね。
- 信用がなくなる
- 給料がもらえない
- 迷惑がかかる
- 再就職で不利になる
このように、はっきり言って良いことはありません。
毎日働けば、休みたいときだってありますよね。
それは仕方のないことなので、その場合は上司へ正直に打ちあけて休みたい旨を伝えましょう。
まとめ
今回は、期間工の休み事情を詳しく説明してきました。
期間工は年間120日以上の休みがもらえ、さらに7ヶ月目以降は有給も取れるようになります。
ですから、休みは十分すぎるくらいだと思います。
余談ですが、期間工でお金を貯めるには「休みの過ごし方」がカギを握ります。
せっかく稼いだお金をストレス解消のためにギャンブルや風俗などで散財していては、元も子もないですからね。
僕は貯金と借金返済が目的で働いているので、休みは次のようなことして過ごしています。
- 寝る
- 映画、動画を見まくる
- 本を読む
- 同僚と寮で飲む
- 運動する
- ときどき散財、、、
節約生活はそこまで苦になりませんが、リフレッシュしたいときはお金もそれなりに使います。
お金を貯めるためには、休みの過ごし方がとても重要です。
でも一番肝心なのは、給料が高い会社で働くこと!
応募の際は各社の条件を必ず比較して、後悔のないようにしましょう。