「期間工で働いて車を買いたい!」
「期間工でもローンは組めるの?」
「無理なく返済するには、いくらまでローンを組めばいい?」
期間工は高収入で、しかも入寮すれば出費もかなり抑えられるため、欲しい車を買うには打ってつけの環境です。
ただ、期間工のような契約社員の場合、そもそも自動車ローンが組めるかが心配ですよね…。
ローンの審査では正社員のほうが有利なのは否めませんが、期間工で働いている人もローンは普通に組めます。
実際、300万円の新車をフルローンで購入した同僚もいますよ。
ただ、信用情報がブラックだったり、借入金額が年収と見合っていなかったりすると、審査で落ちるケースもあります。
そこでこの記事では、自動車ローンを組むための条件をチェックしたうえで、借り入れがいくらまでなら妥当かを実際にシミュレーションしてみましょう。
期間工でも車のローンは組めるの?
期間工は「期間社員」とも言われますが、要するに、大手メーカーの工場で働く「期限付きの契約社員」のことです。
非正規雇用である「期間工」という社会的立場でローンを組む際は、以下の点が不安要素になります。
- 雇用契約に期限がある
- 勤続年数が1年未満の場合がある
- 年収が審査基準をクリアできるかどうか
期間工はこれらの点が懸念されるため、ローンの審査では正規雇用の人より厳しく見られます。
ただ、ローンの審査は、信用情報などの要素も大きく関わってくるため、雇用形態だけで判断されるわけでありません。
また、頭金を多めに用意したり、保証人を立てたりすることで、非正規雇用でも審査に難なく通るケースもあります。
期間工の3年間で車をフルローンで購入
僕の同僚にも、車をローンで買った人は普通にいます。
その同僚は、以下の条件で車を買いました。
- 新車300万円のフルローン
- 返済期間は3年(期間工の契約期間を見越して)
- 月々の返済額は10万円弱
会社にもよりますが、期間工の手取りはおおよそ25〜30万円くらいです。
上記のローンの組み方は少しリスキーではありますが、独身で寮暮らしなら余裕で返済していける金額です。
期間工のような契約社員は、ローン審査でやや不利なのは否めません。
しかし結局は、「支払い能力がある」と判断されれば、どのような仕事でもローンを組むことはできます。
車のローンが組めない人
ではここで、ローンが組めない(審査に落ちる)人の特徴を確認しておきましょう。
- 借入額が大きい(もしくは他のローンがある)
- カード支払いで延滞や滞納がある(あった)
- スマホの分割払いで延滞や滞納がある(あった)
- 勤続年数が短い
- 債務整理や自己破産をした
ローン審査が通らない理由でもっとも多いのは、借入額が年収に見合っていないことです。
借入額の一般的な目安は年収の30%くらいですが、どれだけ多くても50%までが限度です。
たとえば年収400万円なら100〜200万円程度の借り入れが妥当といえますが、それ以上だと通らない可能性があります。
なお、他でもローンを組んでいる場合は、その金額も合わせて「支払い能力」を判断されます。
信用情報ブラックは審査に通らない!
注意すべきは、クレジットの支払いで遅延や滞納があるケースです。
これは「負債を抱えている」と見なされるため、支払い能力を疑われる可能性が高いです。
また、スマホの機種代の分割払いもローンと見なされるため、遅延や滞納には注意しましょう。
これらの負債は審査で落ちる要因になるので、まずはホワイトな状態にしてからローンを組むのが賢明です。
勤続年数も審査基準には含まれますが、借入金額や年収によっては問題視されないこともあります。
ローン審査をクリアするための方法
審査をクリアできるか心配になるかと思いますが、まずは通してみるのも一つの方法です。
通らなかった場合は何かしらの条件が提示されるので、その条件さえクリアすれば無事にローンを組めます。
たとえば審査をクリアするには、以下のような打開策が有効です。
- 借入額を減らす
- 連帯保証人を立てる
- 債務状況をクリアにする
- 審査がゆるいディーラーローンを利用する
期間工は大手企業の社員ですから、そもそも社会的信用度はそれなりに高いです。
それに高待遇の会社で働けば平均年収以上は稼げるので、収入面も問題ありません。
ですから、信用情報でブラックリストに載っていなければ、車のローンは普通に組めるはずです。
銀行マイカーローンとディーラーローンの違い
次に、自動車ローンの種類についても押さえておきましょう。
車のローンは大きく分けて、以下の2種類があります。
- 銀行系マイカーローン
- ディーラーローン
それぞれにメリット・デメリットがあるので、以下で簡単に説明します。
銀行系マイカーローンのメリット・デメリット
銀行系マイカーローンは金利が低いため、支払総額もディーラーローンより安くなります。
ですから、審査さえ問題なくクリアできるなら、こちらの方がオススメです。
ただその代わり、銀行系のローンは審査が厳しいです。
手続きも平日しか対応していないので、有給を取るか、連休を利用することなるでしょう。
ディーラーローンのメリット・デメリット
ディーラーローンの最大のデメリットは、金利が高いことです。
借入金額が大きかったり、返済期間が長ければ、銀行系ローンより手数料が数十万円も高くなることがあります。
しかし、銀行より審査がゆるいため、ディーラーローンを利用する人は多いです。
あなたが車を買うときもディーラーでローンを組む可能性があるので、その際は金利がなるべく低い販売店を選びましょう。
期間工はいくらまでローンを組める?
ここまでは、ローンの種類や審査基準について見てきました。
では次に、ローンを組んで車を購入する場合、銀行系とディーラー系で支払いがどのくらい変わるかをシミュレーションしてみましょう。
ローン返済シミュレーション
以下の返済シミュレーションでは、次の2つのケースを想定します。
- 新車300万円の購入
- 頭金なし
- 借入300万円
- 返済期間3年(36回)
- 中古車200万円の購入
- 頭金100万円
- 借入100万円
- 返済期間2年(24回)
この2つのケースにおいて、銀行系とディーラー系で手数料がいくら変わるかを見てみましょう。
なお、金利は以下のように想定します。
- 銀行:2.5%
- 良心的なディーラー:3.9%
- 高金利なディーラー:9.9%
【ケース1】
ローン金額300万円、返済期間3年
まずは、期間工で働く3年間で「新車300万円のフルローン」を組んだ場合のシミュレーションです。
借入300万円・返済3年
銀行 | ディーラー | ||
---|---|---|---|
金利 | 2.5% | 3.9% | 9.9% |
毎月の返済額 | 86,500円 | 88,400円 | 96,600円 |
分割払手数料 | 117,024円 | 183,788円 | 479,787円 |
金利2.5%と3.9%を比べると、手数料の差は3年間で6.5万円ほどです。
しかし、9.9%という最も高金利なディーラーの場合、手数料だけで何と48万円にも及びます。
手数料だけで中古車が買えちゃう金額ですね…
支払総額を比べてみましょう。
金利 | 支払総額 | |
---|---|---|
銀行 | 2.5% | 311万7,024円 |
(良心的な) ディーラー | 3.9% | 318万3,788円 |
(高金利な) ディーラー | 9.9% | 347万9,787円 |
借り入れはどれも300万円ですが、手数料を含めた総額はかなりの差があることがわかります。
【ケース2】
ローン金額100万円、返済期間2年
続いて、200万円の中古車にグレードを落とし、なおかつ100万円の頭金を用意した場合のシミュレーションです。
借入100万円・返済2年
銀行 | ディーラー | ||
---|---|---|---|
金利 | 2.5% | 3.9% | 9.9% |
毎月の返済額 | 42,700円 | 43,200円 | 46,000円 |
分割払手数料 | 26,240円 | 37,930円 | 106,370円 |
やはり、借り入れを100万円に押さえたため、返済期間を2年に短縮しても月々の支払いはそこまで高額にはなりません。
ただ、このケースでも、9.9%の高金利で購入したときの手数料は10万円以上に及びます。
支払総額を比べてみましょう。
金利 | 支払総額 | |
---|---|---|
銀行 | 2.5% | 102万6,240円 |
(良心的な) ディーラー | 3.9% | 103万7,930円 |
(高金利な) ディーラー | 9.9% | 110万6,370円 |
総額が一番安いのは、もちろん銀行です。
ただ、100万円程度のローンなら、金利の低いディーラーでも全然良さそうですね。
頭金はいくら用意する?
上記のとおり、300万円のローンを3年間で支払う場合、月々の返済額は8〜9万円ほどになります。
かなり高額ではありますが、以下のような条件であれば支払いも十分に可能です。
ただ、非正規雇用で「300万円のフルローン」は少々やり過ぎな気もします…
一方、車のグレードを落として、なおかつ100万円の頭金を用意した場合は、返済を2年に短縮しても月々4万円ほどで済みます。
こちらのほうが現実的ですね。
では、ここまでのシミュレーションを踏まえて、自動車ローンのオススメの組み方をご提案します。
- 車両価格は200〜300万円以内
- 期間工で1年働き、頭金を100〜200万円用意する
- 銀行か低金利のディーラーでローンを組む
期間工で働いて今すぐ車を買いたいところですが、やはり、まずは1年くらい働いて社会的信用度を高めるのが賢明です。
寮生活なら1年で100〜200万円くらいの頭金は余裕でつくれるので、そうすれば自動車ローンの審査もすんなり通るでしょう。
重要なのは、待遇の良い会社で働くことです!
会社によって給料は全然違うので、必ず「稼げる求人」を選ぶようにしましょう。
まとめ
それでは、今回の要点をまとめます。
- 期間工でも車のローンは組める
- ローン審査での不利点
期間工は雇用契約期間が限定されているため。 - 審査通過のポイント
信用情報が重要。
頭金を用意したり、保証人を立てたりすると審査に通りやすい。 - ローンが組めない主な原因
・年収に見合わない借入額
・支払い遅延や滞納歴
・他の借入金が多い - 審査通過の打開策
・借入額を減らす
・信用情報をクリアにする
・審査が緩いディーラーローンを利用する - 銀行ローン vs. ディーラーローン
銀行ローンは金利が低いが審査が厳しい。
ディーラーローンは審査が緩いが金利が高い。
※高金利なディーラーはNG! - 現実的なローンプラン
車両価格は200〜300万円以内、頭金を100〜200万円用意する。 - 1年待つことの重要性
期間工で1年働き信用度を高め、頭金を用意してからローンを組むのが賢明な選択。
期間工のような非正規雇用者であっても、車のローンは組めます。
良心的な金利設定のディーラーを探し、借入金額も抑えれば、期間工でも問題なくローンを返済していけるでしょう。
ただ大前提として、待遇の良い会社でしっかり稼ぐことが重要です!
求人選びでミスらないよう、ぜひ以下の内容もチェックしておいてください。