期間工として赴任する場合は、「会社の寮」に入るのが一般的です。
しかし、その際、「今住んでいる賃貸アパート」は解約したほうがいいのでしょうか?
長期で働くつもりであれば、アパートはいったん解約したほうが良いです。
契約したままだと、期間工で働く間の家賃を無駄に払うことになるからです。

ただ、働く期間が6ヶ月以内であれば、「アパートをそのまま契約しておく」という選択肢もあります。
そこで今回は、期間工として入寮する際に「今住んでいるアパート」を解約するべきか、費用面も踏まえて考えてみましょう。
アパートを「解約した場合」と「契約を継続した場合」の費用を比較


今住んでいるアパートを解約するべきか、それとも契約はそのまま継続すべきか、悩ましいところですよね。
ただ、いずれにしても費用はかかってくるので、まずはその点を冷静に比較してみましょう。
賃貸アパートを解約すれば、以後、家賃は発生しなくなります。
しかし、解約にともない、家財を運搬したり預けたりするための費用がかかります。
また、期間工を退職した際、アパートを新たに借りる場合の入居費用も無視はできません。
では、その場合の費用の相場を見てみましょう。
【アパート解約に伴い予想される費用】
費用の目安 | |
---|---|
退去費用 | 0円〜 ※敷金が戻ってくる場合もある。 |
(トランクルーム・貸し倉庫) | 家財保管費用1〜2万円程度/月 |
(家財の運搬) | 引越し費用数万円 ※荷物量や移動距離による。 |
(退職時に賃貸に住む場合) | 入居費用20〜25万円 ※家賃の4〜5ヶ月分 |
合計 | 26〜42万円程度 |
「家賃がもったいない」という理由でアパートを解約しても、後々、実際はこれだけの費用がかかることになります。
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一方、今住んでいるアパートの契約をそのままにした場合は、たとえば半年間で以下の家賃が発生します。
【アパートを解約しない場合の家賃】
現在の家賃 | 半年間の家賃 |
月4万円の場合 | 24万円 |
月5万円の場合 | 30万円 |
月6万円の場合 | 36万円 |
アパートの契約をそのままにすれば、これだけの費用を無駄に払うことになるわけです。
とても勿体ない気がしますよね。
しかし、アパートをいったん解約すれば、期間工を退職する際にまた新たに賃貸を借りることになるため、結局は30万円前後の出費が予想されます。
ですから、アパートを解約しても、契約をそのまま継続しても、費用的にはトントンくらいになるでしょう。
ただ、これは、期間工で働く(寮に住む)期間が半年だった場合です。



働く期間が半年より短ければ「アパートはそのまま」の方が出費は抑えられますし、半年より長ければ「解約」した方が賢明です。


ですから、今住んでいるアパートを解約するかどうかは、費用面で見れば「期間工を半年以上続ける」か「半年以内で辞める」かが判断基準になるでしょう。
期間工をやる際に今の賃貸アパートを解約するメリット・デメリット
ただし、今のアパートを解約した場合の “費用以外” のメリット・デメリットも理解しておかなければいけません。
期間工として働くときに今のアパートを解約する場合は、以下のメリットがあります。
アパートを解約するメリット
- 家賃を無駄に払わなくて済む
- 次に住むところを自由に選べる
- 期間工を続ける覚悟が決まる
前項のとおり、解約すればもちろん家賃はかからなくなります。
また、期間工を辞めるタイミングで新たにアパートを借りることになるかと思いますが、その際に場所や物件をまた自由に選べるメリットもありますよね。
ただし、寮に入るタイミングでアパートを解約する場合は、以下のデメリットがあることも理解しておきましょう。
アパートを解約するデメリット
- 家財を保管しておく場所が必要
- 期間工を退職する際に新居を探す必要がある
- 引越しや入居に費用がかかる
- 帰る場所がなくなる
- 車やバイクを自宅に置いておけなくなる
- 住民票を寮へ移す手間がかかる
このように、解約した場合でも後々はさまざまな費用がかかってきますし、退去や入居の段取りも結構面倒です。



期間工の仕事が想像以上にキツくて、早々に退職したくなるケースもあるから、注意したほうがいいよ。



たしかに…
1ヶ月も経ってないのに辞めちゃう人が時々いますもんね。
この場合、辞めるまえに次の新居をすぐ探す必要があり、また、費用的にも損することになります。
したがって、先々の可能性を考えると、「期間工で働きながら、いったん様子を見る」という選択肢もあるでしょう。
アパートを解約するかの判断基準
では、今までの情報をもとに、今のアパートを解約するかどうかを以下の判断基準で考えてみてください。
アパートを解約したほうが良いケース
- 期間工を半年以上続けるつもりの場合
- 期間工退職時に別の場所に住む可能性がある場合
アパートを解約しないほうが良いケース
- 期間工を6ヶ月以内で辞める場合
- 今住んでいる地域にまた戻る場合
- 期間工の仕事が続けられるか不安な場合
やはり、期間工を半年以上続けるかどうかが、ひとつのボーダーラインになるでしょう。
期間工として寮に入る場合はアパートを解約するのが一般的ですが、短期で辞める場合はそのままでもOKです。



期間工を続けられるか不安であれあば、アパートの契約はそのままにして、働きながら解約を検討するのもアリですよ。
まとめ
今回は、期間工をやる場合に「今住んでいるアパート」を解約するべきかどうかを考察してみましたが、頭の中は整理できたでしょうか?
期間工として寮に入る人は、今のアパートを解約するケースが多いです。
やはり、住んでいない家の家賃を払い続けるのは勿体ないからです。
しかし、期間工で働くのが半年以内の場合は、アパートを契約したままにするという選択肢もあります。
それに、戻れる場所があるのは安心感にもつながります。
費用面を一番優先すべきではありますが、その他のメリットとデメリットも踏まえて「今のアパート」を解約するかどうかを考えてみてくださいね。